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8)連載:命令違反の組織学

2011年8月 9日 (火)

派閥と石原莞爾の行動の解釈をめぐって

 派閥の研究をしていると、石原莞爾の満州事変のことがよくでてくる。あの行動も、派閥の陰謀で、派閥の計画どうりに、石原の関東軍への人事が決定し、派閥の計画通りに事変が起こったという説明だ。

 しかし、本当にそうだろうか。それほど、派閥の計画というものが見事に実行されるものなのか。まさに、派閥は裏の参謀本部である。

 しかし、あまりにも、ストーリーが流れすぎのように思える。石原は実行・実践人だったのだろうか。もちろん、彼は実行力はあったと思う。

 しかし、永田鉄山と同様に、実行力だけではなく、構想力もあり、責任感もあり、きわめてプライドの高い人物だったと思う。その人間が派閥の手先としてなって、人事も動き、関東軍に配属されたのだろうか?

 

 私は疑問をもっている。もう少し研究してみたい。

 

 

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