行き着くところはゲシュタルト心理学
ドラッカーが、モダンの後にくるポストモダンを特徴づけるために、依存しようとしていたのは、モダンの象徴であるデカルト流の世界観を批判して登場したゲシュタルト心理学である。
フランクフルト学派もまたデカルト的な世界観を批判して弁証法へと進み、ゲシュタルト心理学と関係してくる。
さらに、ポパーもゲシュタルト心理学を認める。
結局、行き着くところはゲシュタルト心理学のようである。
つまり、全体としての形態(ゲシュタルト)は部分の総体ではない。一つひとうの音を聞いても、メロディー(短調や長調)は理解できない。逆に全体としてのメロディーによって一つひとつの音の良さが引き出されるという。
ドラッカーによると、組織も同じなのである。したがって、新古典派の労働市場などによって、組織などは到底理解できないのである。