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2018年10月29日 (月)

最近の日本の企業はなぜ衰退しているのか。

   日本企業はなぜ衰退しているのか。

  イノベーションが起こせないとか。M&Aに失敗しているとか。企業文化とか。いろいろと言っているが、結局、レベルが低いのだ。

 損得計算ばかりしているからだ。あれこれ忖度して、損得計算して、損するからやらない。得するからやる。これでは、因果法則に従って運動する物質と同じだ。品が悪いのだ。

 利益を高めないと、株主に怒られるとか、利益を出さないと、株主が逃げるとか言っている経営者が多い。損得計算ではなく、株主に好きになってもらうことが重要なのだ。株主をファンにしなければならないのだ。

 ドラッカー的にいえば、ファンを創造する必要があるのだ。

 魅力のない経営者は、経営者として失格なのだ。損得関係にある株主は赤字になると文句いうし、いなくなる。しかし、経営者に魅力があり、企業に魅力があり、好きになってくれる株主や投資家がいれば、彼らは赤字になっても逃げない。逆に応援してくれるものだ。

 そんな経営者があまりにも少ない。だから、日本企業は衰退しているのである。

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

2018年8月22日 (水)

高校野球決勝戦に見る歴史

  100回記念大会、決勝戦、大阪桐蔭と金足農の戦い。

いろんな見方があるだろう。

 
 これは、かつての日米決戦と似ていて、戦前の予想では、冷静に科学的に分析すれば、ほぼ90%以上、大阪桐蔭が優位であった。
 
 それでも日本人の多くは、金足農の勝利を期待したのではないか。何か非科学的なものを信じたのではないか。精神主義が復活していたのではないか。
 
 太平洋戦争、もう70年も前のことだいうのか、まだ70年しかたっていないのかと思うか。
 

2018年8月 8日 (水)

戦争について考える季節

    毎年、8月には戦争について考えてみたいものだ。

 人間はなぜあのような愚かなことをするのか。極限的な事例や現象があまりにも多くみられる。

 いまでもガダルカナルの辻政信やインパール作戦の牟田口廉也のような人が存在するのである。

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菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤研宗: 改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか (朝日文庫)

菊澤研宗: 改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか (朝日文庫)

2017年9月22日 (金)

秋の夜長は速読ではなく、精読はいかが・・・

 最近の日本人は、速読の傾向がある。どれだけ早く、かつ多くの本を読むか。こうした状況を憂いて、昔の人は、本をたくさん読むと、逆に馬鹿になるとかいう人もいた。

 僕も古い人間なので、精読を推奨する人間だ。われわれの時代は、難解な本をどのように理解するか、解釈するか、友人と競ったものだ。

 たとえば、ドストエフスキーの「罪と罰」。長編で、非常に難解だ。これをどのように解釈するのか。

  貧困という物理的状況(世界1)が、主人公のラスコリーニコフを殺人に導き、その後、その犯罪行為を正当化するために、理論武装する(世界3)。しかし、それでも彼の心理は満たされず、最後は、ソーニャに事実を告白し、彼女との愛を確信して、やっと安らぐ(世界2)。

  ポパーの世界3理論を知っていると、このように、整理することもできる。しかし、このような解釈はむなしいね・・・などなどと議論するのもいいね。

 秋の夜長には、読書を!

「ドストエフスキ...」の画像検索結果

ドストエフスキーのように、しつこく新制度派経済学について説明しています。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年8月16日 (水)

インパール作戦はいまでも考察する価値がある。

  昨日のNHKのインパール作戦は面白かった。

  第15軍司令官牟田口廉也中将は、「5000人死ねば(日本兵)、あれは取れる」
といった感じで作戦を展開していたという。

  これを、若き齋藤少尉が聞いて、愕然としており、
最後にいまだ生存している彼がこれを思い出し、
号泣している姿は、まさにドラマだった。

  しかし、牟田口のように、前線で長く戦っていた人間は、
感覚がマヒするのではないか。
よく、兵士がはじめは死体をみて驚いたが、
そのうち慣れてきて何とも思えなくなったという
証言をしているように。

  こういったことを考えると、ベテランとか、現場主義とか、
業績主義だけでは、限界があることがわかる。
環境に鈍感になるのだ。

●インパール作戦に関心のある人は

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

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2017年1月 1日 (日)

2017年謹賀新年

2017年 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

留学後は、なかなか研究成果を表に出すことができず、いろいろと四苦八苦してきましたが、今年は、これまでの研究成果を発表していきたいと思います。

今年は、「ダイナミック・ケイパビリティ」の年にしたいと思っていますので、みなさん、本年もよろしくお願いいます。

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2016年11月13日 (日)

シュールレアなアパレル産業に向けて

日本のアパレルは弱いといわれている。
 
こうした中、ルイヴィトンを魅了する第一織物社長の考えは、ハイテクではなく、ローテクが必要だという。たとえば、「ポリエステル100%なのに綿のような手触りを持つ生地、麻にしか見えない軽やかな生地など。見え方や質感など、人間の感覚に訴えかける商品」が有望だという。
 
つまり、私の言葉でいえば、こうですね。
「シュールレアリスティックな生地」を目指せ、これである。
 
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/092900020/100700010/?ST=print

2016年10月16日 (日)

PPMとは? ボブデュランの受賞で思い出したこと

 PPMというと、経営学者は、マッキンゼーのプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントを思い出すかもしれない。しかし、僕はピーター・アンド・ポール・アンド・マリーを思い出す。彼らは、ベトナム戦争反対、黒人公民権運動などで揺れる1960年代米国で、ボブデュランとともに活躍したフォークグループだ。

 

 さて、話は変わるが、僕は1980年代、防衛大学校で教えていた。当時、学内で英会話の練習ということで、米軍将校の奥さんを講師に招いて、グループ勉強会が開かれていた。そこで、話されることはたわいもない話題。米軍将校の奥さんたちは、みなきれいで、米軍将校が転勤するたびに、講師の奥さんも変わった。

 

 ある日の英会話。講師の奥さんが「みなさん、どんな曲が好きですか?」という質問からはじまった。各自、無理やり英語の曲を答えた。そして、僕の順番がきた。僕は、当時、たまたまどこかのレコード店で、ある懐かしのカセットテープを購入し、気に入っていのだった。

 

そして、純朴にも、何の配慮もなく、正直にPPMが好きといった。特に、悲惨な戦争(Cruel war)と答えた。そのとき、奥さんは、沈黙した。

 

 今から考えると、これは最悪の答え。何せ、それは反戦歌であり、米軍の存在のみならず、自己否定しているようなものだった・・・・・今となっては、誠にお恥ずかしい話。当時の僕には、英語の歌詞よりも、その曲自体が魅力的だった。まさに、ノンポリ世代。「不思議ちゃん」という感じか。

 

 ネットで、偶然、MMPのマリーが亡くなったという記事を見つけて、ふと思い出した。今はもう昔。

 

 

2016年10月10日 (月)

ノーベル経済学賞:ハートとホルムストローム

 昨年は、まったく知らない人がノーベル経済学賞を受賞していたので、ノベール賞に興ざめしていたが、今年は、オリバー・ハートとホルムストロームの有名人が受賞して良かった。

いずれも契約理論と呼ばれる分野の企業理論の研究者で、受賞して当然という研究者たちである。

 

前者は所有権理論を数理モデル化した研究者であり、ムーアやハロルド・デムセッツにもノーベル賞をあげてほしかった。後者は、初期のエージェンシー理論の数理モデルを展開した研究者である。

 

両者の簡単な説明は、私の教科書に書いてあるので、関心のある人は参考にしてほしい。

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菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

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2016年7月31日 (日)

日本人の世界への挑戦

「Babymetal」、「ポケモンGO」、そして「シン・ゴジラ」。最近の、この一連の流れは、非常に興味深い。感動。感動。

別に、ヘビメタに関心があるわけではない。
まったくゲームにも関心がない。
もちろん、子供の頃ほど、ゴジラにも興味がない。

ただ、いずれも世界に挑戦し、世界を動かしつつある(すでに動かしている)点に、日本人として感動。世界に挑戦することがどれだけ難しいのか。われわれの世代はよく知っている。

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