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2018年8月 7日 (火)

試験について

最近は、facebookとツイッターが中心となり、ブログを書く暇がありませんでした。

●facebook

https://www.facebook.com/kikuzawazemi

●ツイッター

https://twitter.com/?lang=ja

 

さて、前期の試験について、少しコメントをしたいと思います。

(1)日吉の経営学について、大問2(3問中)の価値関数を用いて図式化して説明する問題ができていなかった。これができていないと、単位をとれない可能性が高い。

(2)大問3は、以下の3点の説明が必要であり、書けてないと減点となる。

●世界1,2,3の内容説明

●三つの世界の独立性と相互作用関係

●三つの世界の階層性

 

(3)三田の経営経済に関して、大問2は希望退職制度の問題であったが、多くの学生が勝手に「ワークシェアリング」の問題として解釈して、解答をしていた。

これは誤りであり、これでは単位がとれない。

2018年1月 5日 (金)

日本的経営学

     明治維新から150年。以来、日本は、長年、西欧を追いかけてきた。坂の上の雲だ。しかし、いまだに、日本経済は米国経済と異なっている。

   これをどう解釈するのか。遅れているとみなすのか、日本は固有の構造をもっているとみなすのか。私は、後者だと考えている。だから、日本は世界標準から遅れているという論者については非常に懐疑的だ。

 やはり、日本固有の経営学について考える必要があると思う。経営者は株主の代理人ではないのだ。この意識は、アングロサクソンの新古典派経済学に汚染された経済学者よりも、経営学者の方が強いと思う。

    新古典派市場の経済学は、市場の効率性は説明できるが、絶えず発展している資本主義社会の動学性を説明できない。これを説明しようとしているのは、シュムペーターであり、ドラッカーであり、クリステンセンであり、ティースのダイナミック・ケイパビリティ論なのだ。 

  経営学は金儲け学問ではないか? この疑問を十字架のように背負ってきた経営学者は、いまこそ経営学は金儲け学問ではないことを論証しなければならない。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年8月 2日 (水)

前期試験に関する中間報告2

菊澤の試験試験に関する情報
評価基準
90点以上:S
80点以上:A
70点以上:B
60点以上:C
ーーーーーーーー
59点以下:D不合格
●日吉の経営学について、3つのうちの最後の問題は、
講義に出席していたかったかどうか、まじめに資料を集めたかどうか
がわかる問題であった。この問題が解けないと、アウトになる確率が高い。
●第3問について、所有と経営の分離、所有と支配の分離だけ書いた人は誤り。
それは、過去問を書いたにすぎない。企業の目的問題、企業理論問題、企業の社会的責任問題、コーポレート・ガバナンス問題について説明することが正解である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●三田の経営経済について、問2は良い問題であった。
取引コスト理論を新古典派経済学の一つであると書いている学生が意外に多くいて、
驚いた。このような回答は致命的な誤りであり、即刻アウト。

●中には、新古典派経済学と新制度派経済学を間違えた人もいるかもしれないが、
この誤りも致命的であり、この講義や試験自体を否定するような回答となるので、即刻アウト。
●また、今回は、取引コスト理論、エージェンシー理論、
所有権理論を理解しているかどうか、この点に注意して採点した。
怪しい回答は、すべて誤りにした。
●ダイナミック・ケイパビリティについては、「講義で説明した範囲で」が問題となっている点に注意してほしかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上、厳しい結果となりました。

2017年7月31日 (月)

前期試験に関する中間報告

試験に関する情報

評価基準
90点以上:S
80点以上:A
70点以上:B
60点以上:C
ーーーーーーーー
59点以下:D不合格

●日吉の経営学について
今年は、問題数を4つから3つに減らしたため、
1つ解けないと、ほぼ不合格になる。今年は、Dが多い。

●問題数が減少したために、勉強し準備してきた学生と
準備してこなかった学生が明確になった。

●出来の良いクラスと出来が悪いクラスがある。

●三田の科目についてはこれから採点する予定。

2016年7月30日 (土)

現代企業経営各論(経営経済)試験についてのコメント

今年の現代企業経営各論(経営経済)の試験についての採点に関して。

A=80点以上、B=79~70点、C=69~60点、D=59点以下

4問なので、1問でも不正解だと、Dの可能性は高い。

各問題の解答について、以下の点が気になった。

(問2)企業は三つの方向で巨大化するが、その原理について説明する問題で、垂直的統合に関しては「取引コスト節約原理」が書いてないと、不正解。講義に出ていないと思われるたくさんの学生が不正解であった。

(問3)アドバースセレクションとシグナリングについての問題。多くの学生がこれを別々に解答していたが、これは不正解。二つは関係しており、アドバース・セレクションを解決する方法としてシグナリングを説明しないと不正解となる。

2015年4月14日 (火)

日本の社会科学者は理系学者よりもレベルが低いのか

 日本の理系は、これまでたくさんのノーベル賞受賞者を輩出してきた。ところが、日本の文系はレベルが低く、いまだノーベル経済学賞を受賞したものはいない。

 したがって、日本の社会科学者のレベルは低い。もっと日本の社会学者は高度は数理を駆使して理論を展開すべきだ。あるいは、もっとレベルの高い研究をすべきだ、とかいろいろ言われる。

 しかし、私が言いたいのは、実はすでに優秀な理系の研究者がかなり文系分野に入ってきているのだ。しかし、ものすごい業績を上げた日本の理系研究者を私は知らない。

 理系の研究者が思っているほど社会科学的問題は簡単に解けないように思う。

 なんせ、ある社会現象の発生を正確に予測しても、それを知ると、人間はそれに反応にして行動を変えるという厄介な存在なのだ。だから、予測できないのだ。

菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

 

 

2015年4月12日 (日)

本の翻訳について

 最近は、英語ができる人が多くなったせいか、翻訳本に関する批判的なコメントが非常に多いような気がする。

 特に、学者や研究者の専門書の翻訳は読みにくいという点を批判し、もっとわかりやすくとか、もっと工夫すべきとか、いった批判だ。

 しかし、もともと専門書というものは、英語でも難しいものだ。日本語に比べて英語文はもっと簡単に書いてあるから、英語を読んだ方がいいというコメントも多いが、いかがなものか。本当に理解してのかどうか、疑問だ。

 たとえば、「Bounded Rationality」

  専門家は「限定合理性」と訳する。すると、一般人は、わかりにくい。日本語的ではないということになるのだろう。「制約された合理性」とか「合理性の限界」という訳がいいというのかもしれない。

 ところが、研究者からすると、「限定合理性」の方がいいのだ。それは、わかりやすいとかいう問題ではなく、この仮定がなぜできたのか。その背後にある歴史とも関係してくる。

 つまり、新古典派経済学が仮定している人間の「完全合理性」を批判してできた仮定なのであり、個人に的には、以下のように5文字5文字で対称的に美しいのだ。

      「完全合理性」 vs 「限定合理性」

 専門書というものを、一般人向けに翻訳するというのは、一つのあり方だと思う。しかし、専門書というのは、もともと難しいものだ。それを理解するためには、読み手に知識が求められるのだ。

 文法的な誤りは決定的だが、そうでないような翻訳は、It does not matter.だといいたい。翻訳している研究者は、文章家や翻訳家を目指しているのではなく、大抵、自分のためという人が多いように思う。問題は、それに付き合うかどうか。

菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

 

2014年8月17日 (日)

天皇の終戦の詔書よりも開戦の詔書に注目すべし

 個人的には、天皇による終戦の詔書よりも、開戦の詔書の方が実は重要な気がする。これを読むと、やはり侵略戦争という意図はなかったかもしれないと思ったりもする。

 

 日本のメディアは、終戦の詔書の一部だけを放送するので、ほとんどの日本人は、開戦の詔書のことを知らない。

 なぜ日本は戦争に向かったのか。いろんな歴史書や歴史家が議論しているが、この天皇の開戦の詔書から推測することも歴史的に意義が大きいのではないだろうか?

●開戦の詔書
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/7517/nenpyo/1941-50/1941_kaisen_shosho.html

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2014年8月 5日 (火)

理研の笹井氏の自殺は非常に残念です。

 今日、通信教育のお仕事を終えて、帰宅したところ、「理研の笹井氏の自殺」を知り、ショックを受けた。

  笹井氏の記者会見以来、私は彼の大ファンになった。それゆえ、非常に残念だ。

 くだらない質問ばかりする記者会見を見て、あんなに頭のいい人はバカな一般人の前にでないで、ずっと象牙の塔にいてほしいと思った。それゆえ、象牙の塔の存在を再評価したい気持ちになったほどだ。

  とにかく残念。かつての日本人のように、肉体(的苦痛)よりも精神(的苦痛)を回避する道を選択してしまったのだろうか。

 

 

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2014年4月17日 (木)

マスコミには抜き打ちテストを

 今回の笹井会見をめぐって、あまりにレベルの低い質問に、見てる方はつらいという人は、私を含めていたように思う。

 

 私は、今後は、記者会見するときに、記者たちに「物理学」「化学」「数学」に関する簡単な試験を受けてもらってから、参加してもらった方がいいのではないかと思う。そうすると、下手なバラエティ番組よりも面白いのではないかと思った。

A記者が質問すると、「物理20点」のAさん質問してくださいとか、「数学0点」のB記者質問してください、とかいった場面が見れて、相当、楽しいと思うけど・・・・

どうでしょうか?

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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