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ダイナミック・ケイパビリティ

2018年11月15日 (木)

ダイナミック・ケイパビリティ論の翻訳、ティース教授、エージェントにイライラ

先月、中央経済社から『ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論』という本が出版された。これと並行して、ディース教授のダイナミック・ケイパビリティ論の論文集の翻訳を出版する予定。

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

 ところが、この翻訳本は論文集なので、各論文が異なるジャーナルのために、翻訳権ととるのが厄介な状態。もう1年ぐらいになる。さすがに、エージェントは能力がないのではないかと思う。かなり頭にきている。

 そこで、面倒なので、ティース教授に直接、翻訳権が取れるように、お願いしたら、すぐに動き出した。中経の依頼しているエージェントはまじめに仕事しているのかどうか、本当に腹が立つ。中経ももっと良いエージェントに依頼すべきである。

2018年10月17日 (水)

経営学はいつも先端を追う学問である。

 長年、経営学を研究していると、思うことがある。

 最近は、エビデンス・ベースとか、統計的な手法とかはやっているが、このような手法は、基本的に平均値を中心として現象をとらえるものだ。                          

 しかし、経営学者は、平均値にあまり関心がない。平均値に対応する企業は多くの企業がすでに模倣してしまっている経営スタイルや戦略を展開している企業であり、それはもう過去の企業経営なのだ。                                              

 経営学者が関心があるのは、過去に関心あるのではなく、統計的には正規分布の右側の隅にある企業だ。数は少ないがこれが未来の企業であり、すでに起こっている未来なのだ。                                                                                

 具体的にいえば、アマゾンやグーグルのような企業だ。                                        

 同じように、経営学という学問に関しても、ポーターの競争戦略論や資源ベース論はすでに平均的な研究となっている。                                                                            

 いま、何といっても最先端な議論は、デイビット・ティースの「ダイナミック・ケイパビリティ論」である。経営学徒はぜひともこれを学んでほしい。                                                

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

2018年10月14日 (日)

なぜダイナミック・ケイパビリティ論にこだわるのか。

 私がなぜ最近ダイナミック・ケイパビリティにこだわっているのか。大抵の人は、それが最新の経営学だからだと思うだろう。そして、私がその創始者であるバークレーのティース教授のもとで勉強したからだと思うだろう。

 確かに、一部、その通りだ。しかし、それだけではこの理論はつまらないので、すぐに飽きてしまうのだ。

  私が、この議論にいまだ異常に関心を持っているのは、この議論が科学哲学や認識論に深く関係していることに気づいたからである。(正確にいえば、米国のバークレーに行って、このことに気づいたのだ。日本にいるときは、取引コスト理論で十分だと思っていた。)

 たとえば、オーディナリー・ケイパビリティ(OC)とダイナミック・ケイパビリティ(DC)は区別できないのかどうか。この問題は、タルスキーの対象言語とメタ言語の議論なくして解決できない。

 また、OCとDCを用いて、企業はどう進化するのか。これは、ポパーの批判的合理的な図式を利用することで説明できる。

 そして、ここから、最近、気が付いたのだが、あの難解なポパーの「雲と時計」の議論が深く関係してくることも分かってきた。

以上のような理由で、現在、ダイナミック・ケイパビリティ論の研究にこだわっているのである。

   上記のようなアカデミックな議論は、近いうちに単著としてアカデミックな本を出版する予定です。

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

2018年10月 7日 (日)

ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論のコメント

最近、発売された「ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論」中央経済社に関して、コメントなど、ありがとうございます。

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

粟屋さんのコメント:ブログ

http://bouchukan.seesaa.net/article/462038351.html

Aさんのブログ
https://ameblo.jp/aruboo/entry-12407271588.html

立正大学の永野さん

https://www.facebook.com/Rissho.bus/posts/584161038667005

東京都市大学の橋本君

https://hashimoto-seminar.jp/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E…/

光産業創生大学院大学の姜さん

https://www.gpi.ac.jp/media-news/20171012-3-99506/

2018年10月 4日 (木)

本格的な戦略経営論

  最近は、いろんな戦略論がでているが、しかし大抵泡のようにすぐ消えていくものだ。やはり、今日、多くの研究者が注目しているダイナミック・ケイパビリティを研究するのが王道だ。

  日本では、いまいち人気がないのだが、世界的にはダイナミック・ケイパビリティ論を抜きして戦略経営論は語れない。

  この議論は、わかりにくい、難解、眠くなると不評であるが、最新の議論なので、頑張って理解してほしいものだ。

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

2018年10月 3日 (水)

ダイナミック・ケイパビリティは経営者能力か組織能力か

  ダイナミック・ケイパビリティとは、

(1)感知すること(Sensing)

(2)補足すること(Seizing)

(3)変容すること(Transforming)である。

 理解しやすくするために、このような能力は経営者能力と言いたいだろう。小さい企業ではそれでもいい。

  しかし、多国籍企業のような大きい企業の場合はどうか。この場合、経営者は、常に環境の変化を感知することができるだろうか。有限な能力では難しい。

  やはり、「現場」が変化を感知したり、「海外子会社」が現地の変化を感知することになる。このとき、ダイナミック・ケイパビリティは経営者の能力ではなく、組織の能力だといえるだろう。

  以上の理由で、最近、ダイナミック・ケイパビリティ論をめぐって心理学的認知論的な研究が流行っているが、それでは企業行動を十分に説明することはできないだろう。

 

以下の本の第11章と第8章などを読んでほしい。

 

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

2018年9月28日 (金)

経営戦略ではなく、戦略経営論

新編著『ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論』が本屋の店頭に並び始めたようです。執筆者の一人、楊さんから、写真が届きました。                                      

 

今回の本のタイトルに関して、なぜ「経営戦略論」ではなく、「戦略経営論」なのか。                    

デイビット・ティースは、ダイナミック・ケイパビリティと「戦略」とを区別しています。ダイナミック・ケイパビリティと「良き戦略」が組み合わされて、企業は成長するというのです。                            

とすると、ダイナミック・ケイパビリティ論は、戦略論それ自体ではなく、戦略を意識した経営論となります。                                                                           

以上の理由で、「戦略経営論」となったわけです。

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

自動代替テキストはありません。

2018年9月27日 (木)

錯綜するダイナミック・ケイパビリティ論

わかりにくい。難解である。眠くなる。こいった声をよく聞く不評の「ダイナミック・ケイパビリティ論」。                                                           

 

 このダイナミック・ケイパビリティ論をめぐる状況は複雑である。それにもかかわず、早くてっとりばやく紹介しようとして、失敗している日本の研究者は多い。そういった学者が、2次的にこの議論をわかりにくくし、錯綜化しているともいえる。                          

 

 ダイナミック・ケイパビリティ論をめぐって、ウインター、ヘルファット、そしてアイゼンハートたちがいろんな議論を展開しているが、やはり本家はデイビット・ティースだ。この点を、押さえないと、議論はぐちゃぐちゃになる。                                         

 たとえば、ヘルファットは、ダイナミック・ケイパビリティ(DC)を経営者の認知能力ととらえている。経営者が、環境変化を感知し、そこに機会をとらえ、そして組織を変化させる能力だと考える。特に、この能力が変化を感知するという点に注目すると、ダイナミック・ケイパビリティは心理学的認知能力ととらえたくなるものだ。                          

 確かに、この考えはわかりやすい。私も、バークレーにいるとき、直接、ティース教授に、DCは経営者能力として理解していいのか聞いた。しかし、彼の答えは、NOだ。なぜか。

 

  ティースは、DCは経営者能力だけではなく、組織能力でもあるという。なぜか。環境の変化を感知するのは、経営者だけではなく、組織の現場が感知する場合もあるからだ。この点を、ヘルファットたちは理解していないのだ。この現場を、多国籍企業の海外子会社とみることもできると、ティースは考えているのだ。

 つづく。

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

2018年9月21日 (金)

「ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論」発売

菊澤です。
ついに『ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論』が完成しました。本日、中央経済社の市田さんが研究室に持ってきてくれました。

アマゾンでは、明日から販売されると思います。関心のある方はぜひ一読お願いします。

●アマゾン

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

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自動代替テキストはありません。

2018年9月15日 (土)

新著『ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論』発売NO2

    ビジネススクールでは、いまだマイケル・ポーターの競争戦略論を中心に議論が展開され、教えられているようだ。

  しかし、アカデミックな世界では、ポーターから、資源ベース論へと発展し、いまはダイナミック。ケイパビリティ論へ進んでいる。

 最新の戦略経営論を知りたい人は、ぜひ『ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論』を読んでみてください。

●アマゾンでの購入

菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論

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