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新制度派経済学と限定合理アプローチの本

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2021年1月

2021年1月31日 (日)

4月 慶應丸ノ内キャンパスで、ダイナミック・ケイパビリティ論の講座の開講

2021年4月中頃から、慶應義塾大学丸ノ内キャンパスで、ダイナミック・ケイパビリティ論の講座を担当します。関心ある人はぜひご参加ください。教室とZoomのハイブリッドになります。

 

http://www.sekigaku-agora.net/c/2021/kk2021a.html?_ga=2.37799459.1645062540.1612097393-913673237.1561539324

 

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2021年1月29日 (金)

日経ビジネスの連載 第4回 ダイナミック・ケイパビリティとデジタルトランスフォーメーション

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2021年1月22日 (金)

日経ビジネスの「ダイナミック・ケイパビリティ論」連載 第3回目

日経ビジネスの「ダイナミック・ケイパビリティ論」連載 第3回目

 

今回は日米独組織を比較し、ダイナミック・ケイパビリティと相性の良い日本型組織が、「働き方改革」によって硬直化する可能性があることを説明しました。

 

危ない「働き方改革」、実は変革に向いた日本の組織

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/011900003/

 

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2021年1月19日 (火)

行き着くところはゲシュタルト心理学

  ドラッカーが、モダンの後にくるポストモダンを特徴づけるために、依存しようとしていたのは、モダンの象徴であるデカルト流の世界観を批判して登場したゲシュタルト心理学である。

 

  フランクフルト学派もまたデカルト的な世界観を批判して弁証法へと進み、ゲシュタルト心理学と関係してくる。

 

  さらに、ポパーもゲシュタルト心理学を認める。

 

 結局、行き着くところはゲシュタルト心理学のようである。

 

 つまり、全体としての形態(ゲシュタルト)は部分の総体ではない。一つひとうの音を聞いても、メロディー(短調や長調)は理解できない。逆に全体としてのメロディーによって一つひとつの音の良さが引き出されるという。

 

 ドラッカーによると、組織も同じなのである。したがって、新古典派の労働市場などによって、組織などは到底理解できないのである。

2021年1月15日 (金)

日経ビジネスでのダイナミック・ケイパビリティ論 第2回目

 日経ビジネスでのダイナミック・ケイパビリティ論の連載の第2回目。

 今回は、少し理論的な内容です。菊澤ゼミの学生には、すでにお馴染みのものですが、ダイナミック・ケイパビリティ論を経済学的に説明してみました。「ダイナミック・ケイパビリティの経済学」と呼びうる内容です。

 昨年末に発行された「三田商学研究」の堀越先生の退官記念号に、もっと詳細な論文を書いているので、そちらも関心があれば、読んでみてください。

 ダイナミック・ケイパビリティ論をより理論的に理解には絶対に役立つと思いますので、ぜひ一読をお願いします---

合理的に失敗する閉じた組織、合理的に変革に向かうオープンな組織

 

第2回 ダイナミック・ケイパビリティ論

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/011300002/

第1回 ダイナミック・ケイパビリティ論

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/122500001/

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2021年1月12日 (火)

「週刊新潮」佐藤優さんとの対談記事 ネット公開

週刊新潮」での佐藤優さんとの対談記事がネット公開されました。関心があれば、一読ください。

 

人間は「合理的」に行動して失敗する――菊澤研宗(慶應義塾大学商学部教授)【佐藤優の頂上対決】

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01120555/?all=1

 

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2021年1月 7日 (木)

「日経ビジネス」で、拙稿の「ダイナミック・ケイパビリティ」の連載が始まる

「日経ビジネス」で、ダイナミック・ケイパビリティについての私の連載が始まりました。関心のある人は、ぜひ一読してください。紙媒体の方は、1月11日発売「日経ビジネス」となります。最初は、不条理論から初めて、今後、不条理の解決案としてダイナミック・ケイパビリティ論を展開していきます。

●「日経ビジネス」のサイト

第1回 ダイナミック・ケイパビリティ論

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/122500001/

第2回 ダイナミック・ケイパビリティ論

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/011300002/

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2021年1月 5日 (火)

日本政府、組織の不条理

ガダルカナル戦のように、逐次投入して撤退しないオリンピック。

 

インパール作戦のように、必ず失敗するといわれて強行したGoToキャンペーン。

 

そして、学徒出陣のように、医療現場崩壊で投入される院生・学生。

 

陸海軍の対立のように、政府と東京都の対立。

 

個別合理性、目先の合理性、形式合理性を追求し、合理的に失敗している。

 

 

 

まさに組織の不条理である。

 

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2021年1月 2日 (土)

マルクスの再評価の動きについて

 最近、環境問題、格差問題などで、資本主義の限界が指摘され、マルクスが再評価されている。興味深い動きだ。そして、その批判点が資本主義が目指す絶えざる経済成長志向に向けられているように思える。

 

 ここで、その批判点が資本主義思想なのか、市場の経済学なのかが気になる点である。シュンペータが指摘したように、近代経済学つまり一般均衡理論、新古典派経済学は、資本主義社会を描く理論ではない。それは、市場の経済理論である。したがって、資本主義の動きを説明する経済発展理論はないので、シュンペータは動学的な理論が必要であり、イノベーションという言葉を使ってがんばったが、完全なものは作れなかった。

 

 確かに、資本主義に問題があるが、資本主義の理論と市場の経済学は異なっており、理論的には市場の効率性は完全に否定できないのではないか?マルクスを志向する場合、この市場による資源配分の効率性もすべて無視されるのだろうか。やはり市場は有効であり、必要だと思われる。

 

 私の場合、新制度派経済学者なので、つまり正統派経済学ではないので、市場の一元論者ではない。市場とともに、組織、そして市場と組織の中間といったシステムもまた効率的であり、それらが併存する社会が効率的だという多元論を支持しているのだが・・・

2021年1月 1日 (金)

令和3年 謹賀新年

あけましておめでとうございます。

 

今年も、コロナウイルス問題で悩まされそうですが、この環境の変化に対応して実り豊かな年にしたいものです。本年もよろしくお願いします。

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