もののあわれ
日本人の心を表す表現として「もののあわれ」という言葉がある。われわれは、どうしても「あわれ」に気が取られ、これを悲しみという意味に解釈しがちである。本居宣長の研究をしていた小林秀雄によると、それは、ある人の無償の行動をみたとき、思わず「ああ・・・」と発するようなことだという。私は、これを現代風にいえば、ある人の行動をみて、「すてきだな」、と思うことだと解釈する。
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