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2020年10月

2020年10月28日 (水)

責任とは(ミニマ・モラリア)

  最近の政治家は悪事をしても、選挙で選ばれたからと自己正当化する。そして、選挙で落ちることが、その悪事の「責任」をとることになるという。これは、他律的な考えである。それは他人によって責任を取らされるということだ。

 

  責任とは自ら自律的に行動し、その自由な行為に対して、自ら責任を取ることを意味する。他人に取らされるものではない!

  他人に取らされるような責任とは、力学的に動く物質のようなもので、人間的なものではない。

 

2020年10月 8日 (木)

カントとフランクフルト学派

  若い時、カントを論理的に読んだ。それは、数学のように積み上げ式の理解であった。実感が伴わないので、すぐ忘れてしまう。歳とともに、その理解に実感が伴ってきて、大胆に理解するようになった。

 

  しかし、そのような理解は大誤解かもしれない。が、何か力強い。この難解なカントを、若くして論理的かつ実感として理解してたホルクハイマーとアドルノはすごい。天才だと思う。(しかし、彼等もカント哲学とヘーゲル哲学は難解だと書いているので、救われる気持ちだ。)

 

 さて、これまで、カントの理論理性に対応させて「経済合理的マネジメント」の必要性を主張し、カントの実践理性に対応させて「人間主義的マネジメント」の必要性を主張してきた。最後に、これら2つの関係が問題となる。やっと、若きホルクハイマーが博士論文・教授資格論文で扱った問題と同じ位置にきた。

 

 しかし、私の解答は、ホルクハイマーとは全く異なるものだ。

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