アドルノの魅力
ヘーゲルの観念論的弁証法から、マルクスの唯物論的弁証法、そしてアドルノが否定弁証法を展開する。まだ、ポパーの影響で、私自身は弁証法への疑いは取れない。しかし、このアドルノによる展開は魅力的な流れだ。ここに、アドルノの魅力がある。
テオドール・アドルノは幼いころから天才であった。飛び級で大学に入学している。そのアドルノがなぜ統計学的手法に基づく実証科学の研究を選ばなかったのか。彼は、もともと美学、とくに音楽に興味があり、評論を得意としていた。しかし、アウシュビッツ以後、ユダヤ人である彼は否定弁証法を展開していく。
ポパーは弁証法を論理ではないという。しかし、そうであれば、あの天才アドルノも気が付かないわけがない。アドルノは、カント哲学にも詳しい。なぜアドルはヘーゲル、そして弁証法に進んだのか。謎である。
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