本日、朝日新聞の朝刊で記事が掲載:連帯責任について
本日、朝日新聞の朝刊で、耕論という欄で、連帯責任についての記事が掲載されました。
私の考えは、少し難しい内容なので、理解が難しいかもしれません。文字数が少ないで、うまく伝わっていないかもしれません。
ヤフーニュースのバーションは以下です。こちらの方が写真は多いです。
●https://news.yahoo.co.jp/feature/1127

菊澤 研宗: 成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学
最新作です。アマゾンで予約可能になりました。
菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論
最新の戦略経営論です。戦略経営論に関心のある人には、必読です。
菊澤研宗: 改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか (朝日文庫)
拙著『組織の不条理』の姉妹編です。現代の不条理現象を分析しています。
菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版
改訂版です。ほとんど同じですが、少しクールな感じです。
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
2016年2月で5刷となりました。
菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)
ドラッカー、カント、小林秀雄です。
野中 郁次郎: 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
私の論文も掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。
David J. Teece: Dynamic Capabilities and Strategic Management
最近、注目されているダイナミック・ケイパビリティの本
経営哲学学会: 経営哲学の授業
経営哲学の本がやっとできました。面白いですので、ぜひ買ってください。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書)
東電の吉田所長の行動の意味を理解するために、読んでもらいたい。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
キュービックグランドストラテジーについて知りたい人はこれを読んでください。
菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理
私の新著です。読みやすくなっています。関心のある人はぜひ一読お願いします。
NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 上
NHKスペシャルの本
TVでは見れない私のインタヴューが掲載されています。
菊澤 研宗: 企業の不条理
新著です。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
新書『戦略の不条理』をさらに詳しく知りたい人
ガバナンスの比較セクター分析―ゲーム理論・契約理論を用いた学際的アプローチ (比較経済研究所研究シリーズ)
この本の第4章を書いています。 (★★★★★)
週刊ダイヤモンド別冊 歴学(レキガク) 2010年 1/11号 [雑誌]
コラムに、ヴェーバーのプロ倫について書きました。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書 426)
祝!はやくも増刷
孫子、山本七平、クラウゼヴィッツ、リデルハート、ロンメル、ハンニバル、ナポレオンについて解説し、新しい戦略の哲学、キュービック・グランド・ストラテシー(立体的大戦略)を提唱する。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
もうすぐ発売されます。「文庫化のためのあとがき」をぜひ読んでください。 (★★★★★)
神田 昌典: 10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
拙著『組織の不条理』も100に選ばれています。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
祝2刷です。
菊澤研宗: 新著『戦略学』ダイヤモンド社
やっと発売されました。私の新しい本です。この本では、世界を物理的世界、心理的世界、知性的世界に分けて考え、従来の戦略論が物理的世界を対象とするものにすぎないこと、また心理的世界を対象としているのが行動行動経済学、さらに知性的世界を対象としているのが取引コスト理論だとし、何よりも企業が生き残るにはこれら三つの世界にアプローチするような立体的大戦略(キュービック・グランド・ストラテジー)が必要だということを説明しています。というのも、ひとつの世界だけを対象にした戦略だけでは、別の二つの世界で変化が起こったとき、淘汰されてしまうからです。
(★★★★★)
菊澤 研宗: なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか (扶桑社新書 16)
新書『命令違反が組織を伸ばす』の現代企業版です。
こちらの方がやさしく書いてあるので、関心のある人はぜひ買ってよんで見てください。その後で、『命令違反』を読むと、分かりやすいかもしれません。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書 312)
組織内の人間は、ある程度、失敗することが予測できたとても、そこに行かざるをえないことがある。このような失敗を「不条理な失敗」と呼びたい。このような不条理な失敗を回避する最終解決案は「命令違反」である。命令違反は常に悪しきものではなく、良い命令違反もある。そのような命令違反をも扱う新しいマネージメントが必要であることを、太平洋戦争の日本軍を事例にして説明する。 (★★★★★)
菊沢 研宗: 組織の経済学入門―新制度派経済学アプローチ
祝!5刷です。
最新の私の単著です。
取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論をやさしく解説した本、その他、進化経済学、行動経済学、法と経済学、ゲーム理論にも触れていますので、お買得です。 (★★★★★)
菊澤研宗編著: 組織の経済学―業界分析
現在3刷です。
これは社会人学生とのコラボレイトでできた私菊澤のはじめての編著の本です。
新制度派経済学にもとづいて、メディア産業、化学産業、酒類産業、コンサル業界、ベンチャー・キャピタル、ヘッジファンド・・・・・・・・・・を分析しています。
(★★★★★)
デビッド ヴァイス: Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
グーグルには関心をもっています。
Chris Anderson: The Long Tail: Why the Future of Business is Selling Less of More
ローングテールの本です。 (★★★★★)
菅谷 義博: 80対20の法則を覆す ロングテールの法則
ロングテールの法則は話題になっていますが、
私はこの本を未読。
ロングテール戦略行動は心理会計的に説明できると思います。ただし、その行動が成功的かどうかはわかりません。
不条理なコンピュータ研究会: IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ
私の論稿も載っているので、関心のある方はぜひ読んでみてください。不条理のIT版です。 (★★★★★)
小林 秀雄: モオツァルト・無常という事
小林秀雄のモーツアルトの批評は絶品 (★★★★★)
スティーヴン・レヴィット: ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
シカゴ大学の先生らしい本のようです。
Rose Friedman: 選択の自由―自立社会への挑戦
シカゴ学派の総帥、フリードマンの古典。英知にあふれている。 (★★★★★)
リチャード・H. セイラー: 市場と感情の経済学―「勝者の呪い」はなぜ起こるのか
私の好きなR.セーラーの行動ファイナンス、経済心理学の本です。 (★★★★★)
真壁 昭夫: 最強のファイナンス理論―心理学が解くマーケットの謎
行動ファイナスの入門書です。 (★★★★)
ヨアヒム・ゴールドベルグ: 行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論
行動ファイナンスの入門書。非常にやさしく、わかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
多田 洋介: 行動経済学入門
経済心理学の入門書。 (★★★★★)
小林 秀之: 「法と経済学」入門
法と経済学分野の定番、非常にわかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
宍戸 善一: 法と経済学―企業関連法のミクロ経済学的考察
法という制度を経済学的に分析する分野のやさしい教科書。 (★★★★)
キム・クラーク: デザイン・ルール―モジュール化パワー
モジュール組織論を最初に言い出した本 (★★★★★)
国領 二郎: オープン・アーキテクチャ戦略―ネットワーク時代の協働モデル
気になる本です。 (★★★★★)
青木 昌彦: モジュール化―新しい産業アーキテクチャの本質
この本は、最新の組織デザイン論を扱っている面白い本です。 (★★★★★)
ジェイ・B・バーニー: 企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
バーニーの戦略論も大幅に取引コスト理論やエージェンシー理論を取り入れています。ただ少し、中身がだらだらしている感じです。
デビッド J.コリス=モンゴメリー: 資源ベースの経営戦略論
この本は、戦略の経済学に近く、新制度派の諸理論を取り入れています。モンゴメリーの夫が、リソース・ベイスト・ヴューの開発者の一人、ウエルナー・ワーナフェルトだとは知りませんでした。
オリバー・E. ウィリアムソン: 現代組織論とバーナード
これは、ウィリアムソン編著の論文集です。ここには、オリバー・ハートの論文が入っています。ただし、訳にかなり問題あり。
オリヴァー・イートン・ウィリアムソン: 市場と企業組織
ウイリアムソンの初期の取引コスト理論の翻訳です。 (★★★★★)
Sytse Douma: Economic Approaches to Organizations
これ3版ですが、4版がでているようです。この本は、組織の経済学のやさしい教科書です。ただし、所有権理論が欠如しています。 (★★★★★)
エドワード・P. ラジアー: 人事と組織の経済学
人事に関する経済分析の本です。 (★★★★★)
Eirik G. Furubotn: Institutions And Economic Theory: The Contribution Of The New Institutional Economics (Economics, Cognition, and Society)
この本は新制度派経済学を広く網羅していると思います。筆者はドイツ系の学者です。フルボトンは、所有権理論で有名な人です。 (★★★★★)
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、マイケル・ジェンセンの実証的エージェンシー理論の論文集です。エージェンシー理論によるコーポレート・ガバナンス分析に関心ある人は必読です。
Harold Demsetz: The Organization of Economic Activity
これは、デムゼッツの所有権理論の論文集です。すばらしい論文集です。 (★★★★★)
柳川 範之: 契約と組織の経済学
この本は、所有権理論やエージェンシー理論を中心とする最新の研究を非常にやさしく解説した本であり、初心者でも読みやすくなっています。ただし、取引コスト理論の説明はありません。 (★★★★)
ダグラスC. ノース: 制度・制度変化・経済成果
この本は、所有権理論を歴史に応用し、ノーベル賞を受賞したダグラス・ノースの本で
す。ここでは、制度変化について説明していますが、内容はかなり難解でいくぶんもやもやした感じです。しかし、多くのインプリケーションがありますので、ぜひ読んでみる価値があると思います。
(★★★★★)
デイビッド ベサンコ: 戦略の経済学
この本は、取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論を数学をほとんど使わないで比較的わかりやすく説明し、応用しています。数学を使っていないために、逆にだらだらした感じもしますが、上記の「組織の経済学」と併用するとよいと思います。とくに、この本では、企業の境界問題が充実していると思います。
(★★★★★)
ポール・ミルグロム: 組織の経済学
組織の経済学で最も有名な本です。内容は非常に充実しています。しかし、私の個人的な感想からすると、かなり読みづらい本でもあります。とくに、ミクロ経済学にふれたことのない人には、つらい本かもしれません。みんなで一緒に読むことを勧めます。
(★★★★★)
Jack J. Vromen: Economic Evolution: An Enquiry into the Foundations of New Institutional Economics (Economics As Social Theory)
このブローメンの本は、進化経済学をうまくまとめています。現在、進化経済学の研究は、アルチャンのダーウイン主義、ネルソンーウインターのラマルク主義、進化ゲーム論の三つの方向がありますが、これらをうまくまとめています。しかも、ヨーロッパの研究者らしく私の好きなポパーの進化論的認識論についても言及しています。
(★★★★★)
Richard R. Nelson: Evolutionary Theory of Economic Change (Belknap Press)
この本は進化経済学の原点となる本の一つです。非常に有名な本ですが、いまだ翻日本語に訳されていません。私が留学していたニューヨーク大学スターン経営大学のドクターコースの学生が私に奨めていた本です。この進化論の分野は、非常におもしろいので、今後、もう少し研究する必要があると思っています。
Oliver Hart: Firms, Contracts, and Financial Structures (Clarendon Lectures in Economics)
この本は、オリバー・ハートの有名な所有権理論の本であり、契約理論の原点といわれている本です。やや数学的です。契約理論に関心のある人は、この本を避けて通ることができないでしょう。ハートの顔を写真で見ましたが、とてもスマートな上品な感じがしました。彼によると、この分野は数学的に定式化するのが難しい分野で、かなり苦労しているとコメントしていました。このハートの著書に関して、上記のデムゼッツによる批判的書評もおもしろいので、ぜひ併読を勧めます。
(★★★★★)
John W. Pratt: Principals and Agents
この本の中にアローのエージェンシー理論をまとめた有名な論文"The Economics of Agency"が入っています。この論文で、隠れた知識問題としてのアドバースセレクション現象と隠れた行動問題としてのモラルハザード現象が非常にうまく区別され説明されています。
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、実証的エージェンシー理論に関するジェンセンの論文集です。ジェンセンのエージェンシー理論の論文は、よく知られていますが、日本ではそれほど読まれていないのではないでしょうか。この本もじっくりと読んで見ると、エージェンシー理論によって会計、ファイナンス、組織が幅広く分析できることがわかってきます。
(★★★★★)
Oliver E. Williamson: The Mechanisms of Governance
この本は、取引コスト理論をコーポレート・ガバナンスの問題やコーポレート・ファイナンスに応用した論文集です。この本は、非常にインプリケーションが多い本だと思います。 (★★★★★)
ロナルド・H. コース: 企業・市場・法
この本は、取引コスト理論や所有権理論に関するコースの論文集。1937年に、つまり第二次大戦前に取引コスト理論の論文が発表されていたことに驚かされます。また、「法と経済学」という新分野の先駆けとなった論文「社会的費用の問題」の長さにも驚かされます。読む度に、新しい発見のある素晴らしい本です。数学では表せないコースの英知であふれています。とにかく、時間をかけてじっくり読んでみたい本です。
(★★★★★)
岩井 克人: 会社はこれからどうなるのか
この本は非常にいい本です。一度は読むべきです。 (★★★★★)
小佐野 広: コーポレートガバナンスの経済学―金融契約理論からみた企業論
組織の経済学的な議論がまとまっています。 (★★★★)
菊澤 研宗: 比較コーポレート・ガバナンス論―組織の経済学アプローチ
私の本です。 (★★★★★)
Jonathan P. Charkham: Keeping Good Company: Corporate Governance Ten Years On
チャーカムの有名なガバナンスの本
各国のガバナンス・システムが比較されている。 (★★★★★)
« 2018年9月 | トップページ | 2018年11月 »
本日、朝日新聞の朝刊で、耕論という欄で、連帯責任についての記事が掲載されました。
私の考えは、少し難しい内容なので、理解が難しいかもしれません。文字数が少ないで、うまく伝わっていないかもしれません。
ヤフーニュースのバーションは以下です。こちらの方が写真は多いです。
●https://news.yahoo.co.jp/feature/1127

日本企業はなぜ衰退しているのか。
イノベーションが起こせないとか。M&Aに失敗しているとか。企業文化とか。いろいろと言っているが、結局、レベルが低いのだ。
損得計算ばかりしているからだ。あれこれ忖度して、損得計算して、損するからやらない。得するからやる。これでは、因果法則に従って運動する物質と同じだ。品が悪いのだ。
利益を高めないと、株主に怒られるとか、利益を出さないと、株主が逃げるとか言っている経営者が多い。損得計算ではなく、株主に好きになってもらうことが重要なのだ。株主をファンにしなければならないのだ。
ドラッカー的にいえば、ファンを創造する必要があるのだ。
魅力のない経営者は、経営者として失格なのだ。損得関係にある株主は赤字になると文句いうし、いなくなる。しかし、経営者に魅力があり、企業に魅力があり、好きになってくれる株主や投資家がいれば、彼らは赤字になっても逃げない。逆に応援してくれるものだ。
そんな経営者があまりにも少ない。だから、日本企業は衰退しているのである。
菊澤です。
拙著「組織の不条理」は、新制度派経済学を用いて日本陸軍を分析する書です。この本をめぐって、多くの素人の人たちが批判する点があります。(1)理論ありきで、(2)後知恵的な説明にすぎない。
これに対して、私の考えは、
(1)帰納的で経験主義的な方法など存在しない。
(2)後知恵的な説明は悪くないし、大いに意味がある。
(1)については、ポパーなど科学哲学的な議論(認識論)を知ってる人には当然のことなので、別の機会にします。
今回は、(2)について、お話したい。学説の研究をしていると、大抵、学説を展開した人は自分の学説が何を解いているかを十分理解していないのだ。
例えば、アインシュタインは、自分の展開した相対性理論から原子爆弾ができるなど思っていなかった。また、彼の量子論から世界が非決定的であるという結論がでるとは思っていなかった。シュレーディンガーも波動方程式が何を説明しているか理解していなかったのだ。
後に、後知恵的に、別の人が相対性理論から原子爆弾が作れることを発見したのた。また、コペンハーゲンの研究者たちが、アインシュタインの論文から、非決定論的な解釈が可能なことを後知恵的に発見したのであり、シュレーデインガー方程式を、後にマックス・ボルンが後知恵的に統計的な解釈を与えたのだ。
このことを、応用すると、マッハルップが主張したように、インタビューは大した問題ではないことがわかる。社長本人もなぜ成功したかわかってないのだ。それを、研究者が理論を使って後知恵的に発見し、説明するのである。
ポパーの世界3理論について理解していると、私の議論はすぐに理解できると思う。われわれ研究者は、むしろ大いに後知恵的に理論や人間の行動や現象を分析し、新しい説明や解釈を展開しなければならないのだ。
拙著『改革の不条理』にもとづいて、
「イマジニア株式会社モバイルメディア事業本部 10MTVオピニオン事業部」の伊藤拓也さんが、以下のような記事を書いてくれました。
.興味深い内容なので、ぜひ一読をお願いします。
----------------------------------------------------------
●「合理的失敗」という不条理に陥らないために
https://10mtv.jp/pc/column/article.php?column_article_id=2020
----------------------------------------------------------
長年、経営学を研究していると、思うことがある。
最近は、エビデンス・ベースとか、統計的な手法とかはやっているが、このような手法は、基本的に平均値を中心として現象をとらえるものだ。
しかし、経営学者は、平均値にあまり関心がない。平均値に対応する企業は多くの企業がすでに模倣してしまっている経営スタイルや戦略を展開している企業であり、それはもう過去の企業経営なのだ。
経営学者が関心があるのは、過去に関心あるのではなく、統計的には正規分布の右側の隅にある企業だ。数は少ないがこれが未来の企業であり、すでに起こっている未来なのだ。
具体的にいえば、アマゾンやグーグルのような企業だ。
同じように、経営学という学問に関しても、ポーターの競争戦略論や資源ベース論はすでに平均的な研究となっている。
いま、何といっても最先端な議論は、デイビット・ティースの「ダイナミック・ケイパビリティ論」である。経営学徒はぜひともこれを学んでほしい。
私がなぜ最近ダイナミック・ケイパビリティにこだわっているのか。大抵の人は、それが最新の経営学だからだと思うだろう。そして、私がその創始者であるバークレーのティース教授のもとで勉強したからだと思うだろう。
確かに、一部、その通りだ。しかし、それだけではこの理論はつまらないので、すぐに飽きてしまうのだ。
私が、この議論にいまだ異常に関心を持っているのは、この議論が科学哲学や認識論に深く関係していることに気づいたからである。(正確にいえば、米国のバークレーに行って、このことに気づいたのだ。日本にいるときは、取引コスト理論で十分だと思っていた。)
たとえば、オーディナリー・ケイパビリティ(OC)とダイナミック・ケイパビリティ(DC)は区別できないのかどうか。この問題は、タルスキーの対象言語とメタ言語の議論なくして解決できない。
また、OCとDCを用いて、企業はどう進化するのか。これは、ポパーの批判的合理的な図式を利用することで説明できる。
そして、ここから、最近、気が付いたのだが、あの難解なポパーの「雲と時計」の議論が深く関係してくることも分かってきた。
以上のような理由で、現在、ダイナミック・ケイパビリティ論の研究にこだわっているのである。
上記のようなアカデミックな議論は、近いうちに単著としてアカデミックな本を出版する予定です。
毎年、いろんな企業や機関や団体から講演依頼があり、とてもありがたいと思っています。
経営学者としては、学会報告のみならず、実務の世界から声をかけていただけることはまさに、自分自身の研究の有効性や妥当性を検証しているように思えるからです。
前期に引き続き、後期も頑張って講演し、実務の方々に私の考えを聞いていただろうと思っています。
ーーーーーーーーー
2018年の後期の予定
・10月1日は、品川で研修・講演
・10月15日は、埼玉で講演
・10月29日は、名古屋で講演
・11月16日から18日まで、長野で講演
・11月21日 澁谷で講演
・12月6日 東京で講演
ーーーーーーーーーーーーーーーー
・1月16日 目白で講演+研修会
・2月2日 品川で講演
・5月31日 香川県で講演
来年は、ダイナミック・ケイパビリティ論も普及してみたいと思います。
最近、発売された「ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論」中央経済社に関して、コメントなど、ありがとうございます。
粟屋さんのコメント:ブログ
●http://bouchukan.seesaa.net/article/462038351.html
Aさんのブログ
●https://ameblo.jp/aruboo/entry-12407271588.html
立正大学の永野さん
●https://www.facebook.com/Rissho.bus/posts/584161038667005
東京都市大学の橋本君
●https://hashimoto-seminar.jp/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E…/
光産業創生大学院大学の姜さん
最近は、いろんな戦略論がでているが、しかし大抵泡のようにすぐ消えていくものだ。やはり、今日、多くの研究者が注目しているダイナミック・ケイパビリティを研究するのが王道だ。
日本では、いまいち人気がないのだが、世界的にはダイナミック・ケイパビリティ論を抜きして戦略経営論は語れない。
この議論は、わかりにくい、難解、眠くなると不評であるが、最新の議論なので、頑張って理解してほしいものだ。
ダイナミック・ケイパビリティとは、
(1)感知すること(Sensing)
(2)補足すること(Seizing)
(3)変容すること(Transforming)である。
理解しやすくするために、このような能力は経営者能力と言いたいだろう。小さい企業ではそれでもいい。
しかし、多国籍企業のような大きい企業の場合はどうか。この場合、経営者は、常に環境の変化を感知することができるだろうか。有限な能力では難しい。
やはり、「現場」が変化を感知したり、「海外子会社」が現地の変化を感知することになる。このとき、ダイナミック・ケイパビリティは経営者の能力ではなく、組織の能力だといえるだろう。
以上の理由で、最近、ダイナミック・ケイパビリティ論をめぐって心理学的認知論的な研究が流行っているが、それでは企業行動を十分に説明することはできないだろう。
以下の本の第11章と第8章などを読んでほしい。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |