ダイナミック・ケイパビリティ論
ダイナミック・ケイパビリティ論は、日本では、わかりにくい、難解、眠くなるといわれているが、今回の本(菊澤編)『ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論』では、できるだけわかりやすく説明しているので、ぜひ一読お願いしたい。
難解なので、よく簡単なアイゼンハートの解釈論文を利用する人がいるが、やはりダイナミック・ケイパビリティ(DC)はデイビット・ティースである。彼によると、アイゼンハートのDCはオーディナリー・ケイパビリティ(OC)の話であり、DCではないのだ。
以下のように解釈するとわかりやすい。
OCは利益最大化、効率性を高める通常能力=パラダイムの精緻化能力
(新古典派経済学)
DCは付加価値、付加価値労働生産性を高める動態能力=パラダイムの変革能力
(進化論的)
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