日本経営学会で久しぶりに感動したこと
新潟での日本経営学会で、統一論題の3人の報告者に対して、私は討論者としてコメントした。久しぶりに感動したことがある。
やはり、元一橋大学教授の小松章先生の報告は群を抜いて良かった。久しぶりに頭の良い先生の報告を聞いた。一橋大学の先生は、やはりすごい。
実に丁寧なかつ無駄のない論証、そして結論に至るその道筋の美しさ、すばらしい。そして、討論者の私を意識してくれて、「反証可能性」という言葉さえ、使っていただき、ただただ感謝している。(私がポパーリアンであることを知る人は、もう少ないのだが・・・)
内容に関して、いくか批判してもよかったが、もうそんなことはどうでもよかった。やっぱり日本経営学会の統一論題には、こういったすばらしい先生に登壇してほしいものだと再認識した。(果たして、どれだけの人が理解できたか)
いまでも、日本には優秀な先生や研究者はたくさんいる。しかし、残念ながら、こういった方達は、日本経営学会にはもう来ないし、今後も・・・。日本の経営学は、どうなるのでしょうか。
優秀な人は、みんな海外の学会に行って、アカデミック・グローバリズムの中に埋もれていくのだろうか。
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