インパール化の意味(『組織の不条理』)
拙著『組織の不条理』で提唱している「インパール化」の意味とは、
日本人が好きな「あいまいな状況」や「あいまいさ」の中では、
良き人々が退出し、悪しき意図をもつ人々が表舞台にでてくるという現象のこと。
(進化論の自然淘汰の反対現象、逆淘汰:アドバース・セレクション現象のこと)
大東亜戦争でのインパール作戦とは、牟田口廉也中将が絶対に壊滅的な敗北となる作戦を提唱し、当然、それに多くの人々が反対したが、なぜか承認され、予想どおり、数万人の将兵が無駄死にした作戦のこと。
この作戦の承認プロセスでは、大本営が「作戦準備命令」というあいまな状態を続けて
いる間に、良識派はこの作戦は実行されることはないと考えて沈黙化し、悪しき政治的
意図をもつ人々は、この作戦が実行される可能性があると考えて、大声を出し始め、
結局、無謀な作戦が承認されるという最悪の作戦のこと。
●菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

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