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2017年3月21日 (火)

論理実証主義と科学の限界

 哲学を排除し、経験科学を正当化する論理実証主義の科学哲学は、ヴィトゲンシュタイン、ラッセル、カルナップ、シュリックたちによって展開された。

 しかし、彼らの議論はやがてポパーによって徹底的に批判されることになる。結局、論理実証主義者によって明らかされたのは、経験科学の限界であった。つまり、哲学の存在意義であった。

 こうした科学哲学の研究をしてきたので、私は、科学としての経営学には限界があり、それゆえ哲学としての経営学も必要だと思っている。とくに、最近は後者の方に関心をもっている。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

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