PPMとは? ボブデュランの受賞で思い出したこと
PPMというと、経営学者は、マッキンゼーのプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントを思い出すかもしれない。しかし、僕はピーター・アンド・ポール・アンド・マリーを思い出す。彼らは、ベトナム戦争反対、黒人公民権運動などで揺れる1960年代米国で、ボブデュランとともに活躍したフォークグループだ。
さて、話は変わるが、僕は1980年代、防衛大学校で教えていた。当時、学内で英会話の練習ということで、米軍将校の奥さんを講師に招いて、グループ勉強会が開かれていた。そこで、話されることはたわいもない話題。米軍将校の奥さんたちは、みなきれいで、米軍将校が転勤するたびに、講師の奥さんも変わった。
ある日の英会話。講師の奥さんが「みなさん、どんな曲が好きですか?」という質問からはじまった。各自、無理やり英語の曲を答えた。そして、僕の順番がきた。僕は、当時、たまたまどこかのレコード店で、ある懐かしのカセットテープを購入し、気に入っていのだった。
そして、純朴にも、何の配慮もなく、正直にPPMが好きといった。特に、悲惨な戦争(Cruel war)と答えた。そのとき、奥さんは、沈黙した。
今から考えると、これは最悪の答え。何せ、それは反戦歌であり、米軍の存在のみならず、自己否定しているようなものだった・・・・・今となっては、誠にお恥ずかしい話。当時の僕には、英語の歌詞よりも、その曲自体が魅力的だった。まさに、ノンポリ世代。「不思議ちゃん」という感じか。
ネットで、偶然、MMPのマリーが亡くなったという記事を見つけて、ふと思い出した。今はもう昔。
« ノーベル経済学賞:ハートとホルムストローム | トップページ | 広島大学での講演 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 行き着くところはゲシュタルト心理学(2021.01.19)
- 日本政府、組織の不条理(2021.01.05)
- リスクと不確実性 どちらも解けない。(2020.08.18)
- 謹賀新年 最近の本の傾向(2020.01.04)
- サガン鳥栖について(2019.02.24)