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2016年9月

2016年9月13日 (火)

YKK訪問:日本企業のダイナミック・ケイパビリティ

 昨日、日本のダイナミック・ケイパビリティの典型的事例企業としてのYKKの黒部工機技術本部に行ってきました。すばらしいです。

  工機技術本部は、YKKのコア中のコアで、現在、視察するのが非常に難しい場所となっています。今回は、大変、有難いことに大谷渡副社長が招待してくださり、実現しました。

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(1)創業者のカラーはグリーン。会社や社員が育つようにという祈りを込めて、いつもグリーンのファスナーをもっていろんな企業を回っていたようです。

(2)二代目のカラーはブルー。黒部川や黒部の自然をイメージしているようです。

(3)そして、大谷副社長のカラーは、赤、レッド。以下の写真の縦線はファスナーです。その意味を聞くのを忘れていました。さらなる改革、進化、そして発展への情熱なのでしょうか。

今後、論文として展開しますが、以下のような点がダイナミック・ケイパビリティに関係しているように思います。

(1)顧客からのどんな(ファスナー)要望に対しても、既存の技術や知識を再構成、再結合し、採算度外視で対応するYKKの能力はすごいです。これぞ、「企業のダイナミック・ケイパビリティ」。

(2)大谷副社長からの要望に対して、生産工程をより合理化するために、社員が絶えず自律的に考えて組織的に対応しょうとする能力は「組織論的なダイナミック・ケイパビリティ」。

(3)さらに、絶えず現場利用者のことを考えて、工機を漸次工学的に進化させようという動きは、「技術論的なダイナミック・ケイパビリティ」と言えるでしょう。

「一貫生産思想の継続的進化」のもとに、YKKがますます優れた企業として発展しているように思いました。

(4)工機技術本部は、大谷副社長のもと、大枠の目標が与えられ、
それを具体的に達成するために従業員が「自律的」にかつ組織的に行動している様子がはっきりと見えました。これぞ、ドラッカーの真の意味での従業員の自律性を引き出す「目標による管理」の具現化だと思いました。このようなマネジメントが、さらに「自己変革能力」を強化することになるのだと思いました。

●大谷副社長、菊池さん、山崎さん、工機技術本部のみなさん、ありがとうございました。

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