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2016年7月 4日 (月)

ドラッカーの凄さ

最近、ドラッカーのシュムペーターとケインズに関する論文を読んだ。あらためてドラッカーの凄さ、洞察力の凄さを知った。知識の浅い学者には、ドラッカーの凄さを理解できないだろう。

あらためて、ドラッカーがシュムペーターに影響を受けていることを知った。ドラッカーの凄さは、新古典派経済学における利益とシュムペーターのいう経済世界の利益の意味の違いについて深い考察と理解をしている点である。

新古典派経済学では、利益の存在は説明できない(というのも均衡ではゼロとなる)、あるいは単なる投資家への賄賂にすぎないという。しかし、シュムペーターの考えるイノベーションが発生する世界では、利益は道徳的特徴をもつ。つまり、それは将来にわたって雇用を維持し、雇用を増大させるためのコストだという。つまり、イノベーションという自由行使に対する責任コストであるというのだ。

前者の利益観は米国の企業の考えで、後者はかつての日本企業の考え方。だから、日本企業には内部留保が多かったのだ。

菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

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