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2016年7月

2016年7月31日 (日)

日本人の世界への挑戦

「Babymetal」、「ポケモンGO」、そして「シン・ゴジラ」。最近の、この一連の流れは、非常に興味深い。感動。感動。

別に、ヘビメタに関心があるわけではない。
まったくゲームにも関心がない。
もちろん、子供の頃ほど、ゴジラにも興味がない。

ただ、いずれも世界に挑戦し、世界を動かしつつある(すでに動かしている)点に、日本人として感動。世界に挑戦することがどれだけ難しいのか。われわれの世代はよく知っている。

2016年7月30日 (土)

現代企業経営各論(経営経済)試験についてのコメント

今年の現代企業経営各論(経営経済)の試験についての採点に関して。

A=80点以上、B=79~70点、C=69~60点、D=59点以下

4問なので、1問でも不正解だと、Dの可能性は高い。

各問題の解答について、以下の点が気になった。

(問2)企業は三つの方向で巨大化するが、その原理について説明する問題で、垂直的統合に関しては「取引コスト節約原理」が書いてないと、不正解。講義に出ていないと思われるたくさんの学生が不正解であった。

(問3)アドバースセレクションとシグナリングについての問題。多くの学生がこれを別々に解答していたが、これは不正解。二つは関係しており、アドバース・セレクションを解決する方法としてシグナリングを説明しないと不正解となる。

2016年7月 5日 (火)

すでに起こった未来

     最近、私は失敗事例よりも成功事例に関心を持っています。考え方次第ですが、ダメな人間の失敗事例を分析しても意味がありません。

  しかし、成功事例にこそ、ダイヤが眠っている可能性があります。なぜ成功したのか、それをしっかり分析できないと、後に敗れるケースが結構多いです。

(1) ゲーム業界で、ソニーが任天堂に勝ったとき、すでにプラットホーム・ビジネスが展開されていたこと。

(2) 日本がマレー沖海戦に勝利したとき、すでに航空機で戦艦を沈没でき、戦艦の時代が終わっていたこと。

つまり、成功事例の中に、ドラッカー流にいえば「すでに起こった未来」があるということ、つまり「すでに未来が起こっていた」ということです。これを読みとれるかどうかです。

菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

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2016年7月 4日 (月)

ドラッカーの凄さ

最近、ドラッカーのシュムペーターとケインズに関する論文を読んだ。あらためてドラッカーの凄さ、洞察力の凄さを知った。知識の浅い学者には、ドラッカーの凄さを理解できないだろう。

あらためて、ドラッカーがシュムペーターに影響を受けていることを知った。ドラッカーの凄さは、新古典派経済学における利益とシュムペーターのいう経済世界の利益の意味の違いについて深い考察と理解をしている点である。

新古典派経済学では、利益の存在は説明できない(というのも均衡ではゼロとなる)、あるいは単なる投資家への賄賂にすぎないという。しかし、シュムペーターの考えるイノベーションが発生する世界では、利益は道徳的特徴をもつ。つまり、それは将来にわたって雇用を維持し、雇用を増大させるためのコストだという。つまり、イノベーションという自由行使に対する責任コストであるというのだ。

前者の利益観は米国の企業の考えで、後者はかつての日本企業の考え方。だから、日本企業には内部留保が多かったのだ。

菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

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