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2016年4月 3日 (日)

日本の経営学関連学会の今後

 若い時から日本の経営関係学会に参加してきた。そして、いつの間にか、年配というか、年寄になってしまった。気持ちは若いのだが。

 この間、日本の学会も、学会を盛り上げるために、頑張ってきたと思う。一時、欧米の文献研究が中心であったために、実務に役に立たないといわれた。

 これを反省し、学会に実務家を呼ぶようになった。これは、ある程度、効果があったと思う。しかし、やがて、気が付いた。実務家は自分の企業についての話をせずに、一般論を語ることが多いということだ。だから、当然、飽きてくる。

 次に、学会を盛り上げるために、これまでの慣例を破り、若手に登壇の機会を増やし、学会を盛り上げようとした。これも、一時的に効果があった。しかし、やはり若手の議論には限界がある。

 そして、今は無理やりでも英語で報告するような機会を提供したり、女性研究者に登壇してもらったりして、学会を盛り上げている。

 しかし、最近、思うことは、いずれもテクニカルな方法にすぎないのではないかということだ。もうそろそろ、知識と知識、頭脳と頭脳で競うような本当の知的議論をすべきではないか。

 そのために、年配の研究者はもう自分たちの時代ではないといって、手抜きで報告してはならないと思う。あるいは、傍観者であってはならない。年配者として先導すべきではないか。

 本当の研究、本当の学問とはこんなものだ!ということを若い人たちに示さなければならない時期がきているのではないか。

 

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