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2016年4月16日 (土)

ダイナミック・ケイパビリティ論は戦略論か、経営論か

 ダイナミック・ケイパビリティ論については、たぶん多くの人がそれを経営戦略論の流れの中に位置づけているように思える。

 しかし、デイビット・ティースの最近の論文を読んでいると、ダイナミック・ケイパビリティと戦略は異なると主張している。そして、ルメルトの良き戦略とダイナミック・ケイパビリティが結びついて、持続可能な優位性を企業は獲得できると考えているようだ。

 だとすると、ダイナミック・ケイパビリティ論は戦略論というよりも、マネジメントに関係しているように思える。

 「ダイナミック・ケイパビリティ・マネジメント」あるいは「ダイナミック・ケイパビリティ経営学」というのが、今後の方向かもしれない。

(1)環境・状況認識

(2)自社内の競争優位資源(VRIN)

(3)良き戦略(ルメルト)

これら3つを結びつける働きをしているのが、ティースのダイナミック・ケイパビリティなのである。

●ダイナミック・ケイパビリティに関心のある人は、以下を参考に。」

菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

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