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2016年3月

2016年3月17日 (木)

改訂版『組織の経済学』発売開始されました。

改訂版『組織の経済学入門』発売されました。表紙は、ほとんど同じですが、少しクールになっています。

ダイナミック・ケイパビリティに関心がある人はぜひ購入を!以下の3つの部分に説明されています。

(1)第2章の取引コスト理論の垂直的統合部分にダイナミック・ケイパビリティ論を展開。69ページから

(2)第2章の取引コスト理論の多国籍企業論のところに、ダイナミック・ケイパビリティ論を展開。93ページから

(3)第5章の戦略の経済学の最後にダイナミック・ケイパビリティ論を展開。300ページから

●アマゾンサイト

菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

2016年3月12日 (土)

ダイナミック・ケイパビリティ論の外在史

理論史・学説史研究おいて、理論内容それ自体の研究を「内在史」といい、理論を取り巻く社会的状況の研究(たとえば作者の生い立ちや当時の社会情勢など)を「外在史」という。

 

ダイナミック・ケイパビリティ論をめぐる「外在史」として興味深いのは、女性の役割が大きい点である。

創始者は、デイビット・ティースだが、その後、この議論に絡んできたのは、ティース教授が指導したショウエン女史(香港大学)、アイゼンハート女史(スタンフォード)、ヘルファット女史(ダートマス)、そしてぺトラフ女史(ダートマス)たちである。

 

米国経営学学会における女性研究者の地位を高めているという点でも、ダイナミック・ケイパビリティ論は面白い。

 

2016年3月10日 (木)

リーダーになる人の条件

  たくさんの学者が軍部は天皇を手段として利用していたという。確かそう見えるかもしれない。

  しかし、私も防衛大学校に長く教えていたのだが、当時の将軍の文章などを読む機会があり、そして理解できることがあった。当時の高級将校が天皇を単なる手段として見なしていたとは思えないということだ。ものすごく畏敬の念を払っていたし、天皇の権威に受けいれていたのである。

  たとえば、山下将軍。彼はマレーの戦いで大勝利を得た。普通なら、日本に帰国し、天皇に拝謁するのだが、彼は日本に帰国することなく、満州に送り込まれる。そのとき、山下は2.26事件を思いだしている。天皇に嫌われているのだと。彼は、マレーの戦いでも、一度も宮城に足を向けて眠っていない。

  しかし、山下は終戦まじかに、フィリピンに派遣される。これは、ほんとど死に行けという命令である。このとき、山下は中国から一時的に東京に戻ることを許される。そのとき、山下の望んだことは何か。天皇への拝謁だ。 

  山下は、天皇から戦術や戦略について話たいという気持ちは全くなかったのだ。彼は、天皇から「元気」をもらいたかったのだ。この非合理なものがほしかったのだ。そして、念願かなって、天皇に拝謁できた。このとき、山下はこれで「死ねる」と思ったようだ。

  当時の天皇は、物理的生物的観点からすれば、一人の人間であった。その点では、われわれと同じなのだ。しかし、当時の将校は、天皇に対してそんな見方はしていない。もっと非合理なこと(科学的には説明しにくいこと)を天皇に観ていたのだ。日本の天皇の背後にある脈々と続く数千年にわたって受け継がれてきた何かだ。

  戦後、多くの研究者は日本の軍人を批判する。しかし、学ぶべきこともある。彼らは科学的知識をたくさん持っていた。この点でいえば、非常に優秀な将軍ばかりだった。しかし、彼らの優れた点は、実は非合理的なこと(科学では説明できないもの)も観えていたのだ。

 この点を、現代の企業経営者も学んでほしい。科学的経営などは、若者も年寄も差はないのだ。若者と経営者の差は何か。非合理的なものも観えるかどうかのだ。非合理的なことを見ることを、本居宣長や小林秀雄は、「大和心」といったのだ。

2016年3月 2日 (水)

改訂版『組織の経済学入門』と『戦略学』5刷の発売!

 拙著『組織の経済学入門』の改訂版が3月中旬に発売されます。ダイナミック・ケパビリティを中心に70頁以上増加しました。関心のある方はぜひ購入お願いします。

●以下のサイトの「この商品には新版があります」をクリックしてみてください。

菊澤 研宗: 組織の経済学入門―新制度派経済学アプローチ

菊澤 研宗: 組織の経済学入門―新制度派経済学アプローチ

 また、拙著『戦略学』が5刷となりました。2月25日発売されています。戦略論に関心のある方はぜひとも一読お願いします。結構、たくさんの方々に読んでいただいています。

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

 今年は、現在の世界の最先端経営学であるD.ティース教授のダイナミック・ケイパビリティを日本でどんどん紹介していくつもりです。ティース教授は、私がバークレー留学時の先生ですので・・・

 ダイナミック・ケイパビリティに関心のある人は、こうご期待を!

 

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