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2016年2月 4日 (木)

ソクラテス カント ポパー

   哲学上の系譜として、ソクラテス、カント、そしてポパーの流れがある。ポパーは、自分の哲学をカント哲学を現代風に解釈しただけという。

  しかし、ポパーはソクラテスに近い。ソクラテスは、対話が好きで得意だ。なぜか。結論が決まっているからだ。それは、対話を通して、われわれ人間が無知だという結論になるからだ。

  この同じことを行ったのは、ポパーだ。人間は真理を獲得できないというが、彼のすべての結論だ。真理を得ようとすると、無限後退するとう結論だ。

 カントは少し違う。彼は、人間が科学として知るのは現象だけで、「モノそれ自体」については不可知なのだといった。だから、科学では夜空を説明できても人間は説明できないという。科学では、もののあわれ、真摯さ、大和心、モノそれ自体が分からないのだ。これがすごいね。

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11)ポパーとカントの哲学」カテゴリの記事

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