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2015年11月12日 (木)

ケーススタディをどうとらえるか

 現在、投稿論文に関して、他のレフリーはすでに承認してくれているのだが、1名のレフリーがまだ認めてくれない。その争点は、ケース・スタディに関する考え方だ。

 このレフリーを説得できないと、論文はパスしない。

 ケース・スタディをどう扱うか。これが問題だ。もちろん、有限数のケーススタディから一般理論を導くことは不可能だ。帰納法は存在しない。また、ケース・スタディによって、理論を実証することもできない。1ケースぐらいでは理論は実証されない。

 では、ケーススタディの意義は何か。これが、問題なのだ。ケース・スタディの方法論に関して、イノベーションを起こさないとだめかもしれない。

 最近、ケーススタディの本も読んでいるが、他方で科学哲学も知っているので、両者を両立させるのは難しい。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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野中 郁次郎: 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)

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