就職協定、企業不祥事、企業の社会的責任
企業間の協定として就活期間が遅くなった。ところが、実際には企業は早く動いている。インターンシップという名の下で、すでに実質的に青田買いを行っているのだ。
こういった企業が、世間向かって、うちはCSRに熱心な会社だなどといわれると、お笑いだ。きっと、CSRという意味が分かっていないのだ。企業の社会的責任という意味だ。社会的な協定を破っているような企業にCSRを語る資格はない!
また、こういった企業が企業の不祥事を起こしやすいのだ。おそらく、上からの命令だろう。下っ端がこんなムダなことはしないだろうし、する若手がいれば、その企業の未来はないだろう。
そもそも、いい加減に新卒一括なるシステム、横並び一線思考、本当にやめてほしい。人事部多すぎ。技術者を大切に。無駄な事務員多すぎ。
などなど、文句もいいたい。とにかく、政府は今後日本の大学は企業と連携すべきなどといっているが、大学は崩壊すると思う。日本企業の就活制度が、日本の大学をダメにしているのだ。
受験勉強を終えた日本の学生には、ある意味でムダな時間が必要なのだ。すぐには役に立たない本を大いに読みや大いに議論し、たくさんの多様な知識や理論や哲学を吸収する時間が必要なのだ。
●菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書
NHKスペシャル取材班: 日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 外交・陸軍編 (新潮文庫)
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