多様性と均一性についての考察
先日、経営哲学学会の部会では、女性労働をめぐって多様性が問題になった。
多様性と均一性、これについてどう考えるか。
均一だと、競争が起こりやすく、多様だと、競争を避け、相対主義化が起こりやすい。
相対主義とは、競争を避け、同じ土俵でないと、真の議論はできないとか、あなたはあなた、私は私の好きなことをやるとかいった展開になる。そして、最後に、やってくるのは、暴力かもしれない。話し合いができないので。
均一的だと、競争が起こるが、全体としては同じ方向を向くことになる。そして、その方向に進むと、全体が絶滅するとわかっていても、そこに何か美しさや美学を感じて失敗する可能性もある。
最近の私の考えは、人間に関して、多様性よりも均一性をもとめたほうがいいのではないかと考える。というにも、人間はもともとひとりひとり多様なので、どれだけ均一性も求めても、それは多様性の上に立っていると考えられるから。
多様性のもとに、さらに多様性を求めることは非効率的で危険な気がする。
« ドラッカーコレクション | トップページ | 日本の大学に修士課程は不要である »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 行き着くところはゲシュタルト心理学(2021.01.19)
- 日本政府、組織の不条理(2021.01.05)
- リスクと不確実性 どちらも解けない。(2020.08.18)
- 謹賀新年 最近の本の傾向(2020.01.04)
- サガン鳥栖について(2019.02.24)