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2015年5月21日 (木)

統計学に関する私の執念の疑念

  社会科学において、かなり信頼できるとされるツール(学問)が2つある。

(1)会計学

(2)統計学  

 二つの学問は、複雑さの程度は、異なるが数学的であり、それ自体(水平的に)内部整合的である。

 ところが、これを(垂直的に)現実に適用するとき、われわれは以下のようなかなり非現実的な仮定を受け入れなければならない。この点, 騙されないように、注意してほしい。

(1)会計学の見えない暗黙の仮定として「価格は変化しない」

(2)統計学の見えない暗黙の仮定 として「有限の抽出したデータの分布は、無限の母集団の分布と同じである」

上記、(1)と(2)が成り立つとき、そのときのみ会計学と統計学は数学的に正しい。

しかし、いずれも非現実的である。特に、(2)は帰納法を容認しているのと同じ点が問題。

注:帰納法は存在しないという意味

100羽のカラスが黒くても、「すべてのカラスは黒い」という命題は論理的に出ない。101目のカラスは白いかもしれないと論理的可能性が残るので。10万のカラスが黒くても、10万1羽目は白いかもしれないという可能性を否定できない。それでも「すべてのカラスは黒い」というには、論理の飛躍を必要とする。つまり、帰納法は論理ではない。

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