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2015年2月20日 (金)

ダイナミック・ケイパビリティの研究の仕方

 ダイナミック・ケイパビリティもわずかな動きであるが、注目されてきたのではないかと思える。

 研究者はすでに早い時期からこの概念に注目していたと思える。しかし、私の考えでは、だれも説得的に説明してこなかったように思える。だから、いまだ企業人はこの概念に疎い状態だ。

 私の分析では、日本の研究者の多くは、ダイナミック・ケイパビリティを経営戦略論の流れからのみとらえる傾向がある。ポーターの競争戦略論、資源ベース論、そしてダイナミック・ケイパビリティ論という流れである。

 この見方は間違いない。しかし、本当の流れはこれではない。これは、実はティースを支持するヘルファットやぺトラフたちの研究の流れである。

 

 ティース自身は、師と仰ぐウイリアムソンの流れで、この研究をすすめてきたし、今も進めている。この観点からすると、企業理論や国際経営論のながれからの研究も必要なのだ。

 

 したがって、ダイナミック・ケイパビリティ論の意味や意義を知るには、経営戦略論、企業理論、そして多国籍企業論(国際経営論)といった複数の観点からアプローチする必要あるように思える。

 

 近々、このような観点からの最新の論文を以下に公開する予定なので、関心のある人はぜひ読んでいただきたい。

(1)ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビューのサイト

http://www.dhbr.net/articles/-/3068

(2)『三田商学研究』

http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/listitem.php?index_id=18

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