ダイナミック・ケイパビリティとその戦略論
今月からダイヤモンドHBRのWebで、私のダイナミック・ケイパビリティの連載がはじまった。すでにたくさんの方に見ていただいているようだ。
★ HRBのサイト「ダイナミック・ケイパビリティの戦略学」
http://www.dhbr.net/articles/-/2965
次回から、三つの分野別に分けて、ダイナミック・ケイパビリティ論について説明する。特に、次回は、経営戦略論の流れの中にあるダイナミック・ケイパビリティ論についてお話しするつもりである。
そして、その後、多国籍企業論(国際経営論)での議論を紹介し、最後に垂直的統合問題での議論を説明する予定。
ダイナミック・ケイパビリティ論がもっと明確になるのは、最後の垂直的統合問題(企業境界の問題)においてである。それは、ティース教授が師と仰ぐウイリアムソンの取引コスト理論に関わるからである。
ここで、ティース教授は師の考えを超えようと挑戦している。ここの議論まで、なんとかみなさんお付き合いお願いしたい。
また、ダイナミック・ケイパビリティ論では、ダイナミック・ケイパビリティ(能力)それ自体とそれに基づく戦略思考を区別することが重要だ。この点を混同すると、混乱し、分からなくなるので、注意が必要だ。
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