クリステンセンがドラッカーについて語る
私の専門は、新制度派経済学ですが、制度論には限界があります。制度にばかり依存すると人間は「不条理」に陥ります。また、経済合理性を追求すると、「不条理」に陥ります。
ではどうすれば、不条理を回避できるか、そのヒントを示しているのがドラッカーです。ドラッカーは、米国でも日本でも役に立たない、無視されている、という人もいるようですが、それは軽率な見方です。
私の大好きなクリステンセンが私の大好きなドラッカーについて語っています。奇跡のコラボです。しかし、クリステンセンがドラッカーのことを気に入っていることは、前から予想がついていました。
●HBR
https://hbr.org/2014/11/clay-christensen-on-peter-drucker もっと見る
クリステンセンが、やはり経営者にはintegrity(真摯さ)が必要だということを、有名雑誌「NewYorker」で書いている記事を読んでいたからです。私は、この記事で、クリステンセンのファンになりました。(もともと好きではなかったのですが・・・)
これからは技術のイノベーションだけではなく、まさにマネジメントが重要になるといっています。また、最近の計量的な研究についても批判的です。やっぱり、ハーバードのクリステンセンは、奥が深いです。統計ソフトに溺れた実証経営学者など、議論が浅くてだめです。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
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