学問の秋:道を開けるか?
後期になって、少し時間に余裕ができていた。実質的には、前期と同様に、雑用が異常に多いのだが、多分、慣れてきたのだと思う。
年を取っていまさら、と言われるかもしれないが、米国で書き上げてきたいくつかの英語論文をもう少し洗練して、いくつかの雑誌に投稿しようかという気持ちになってきた。そのためには、とにかく頭の中を英語化しないとだめだ。しかし、調子がよくるなると、必ず邪魔が入るものだ。
さて、台風のおかげか、少し涼しくなってきた。まさに学問の秋の到来。いまがチャンスだ。
現在。米国の経営学は、異常な実証主義的傾向の中にある。だから、ジャーナルに論文を掲載するには、重回帰分析を使って、あやしい命題を実証するような論文がいい。そう思って、私もそのような論文を書こうとたくらみ、少し統計学も勉強しなおし、SPSSというソフトの使い方も少し教わった。
しかし、日本の若手研究者から、実証でもない、数理モデルでもない、そんな論文を投稿して掲載するという道を開いてほしいという声を聴いた。これには、ドキッとした。
この道は厳しい。しかし、やってみようかなという気持ちにはなっている。時間もかかりそう。どこまで続くのかわからない、この無駄な抵抗は・・・。
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