久しぶりの本:菊澤流のドラッカー論
いま、『最強のドラッカー経営哲学―もう役に立たないのか―(未定)』といったタイトルの新書をわずかな時間の隙間をぬって書いています。
この本は、(1)米国流の経済合理主義的経営学の限界を示し、(2)その限界を補うものとしてカント・ドラッカーの人間主義的経営が必要となることを説明する。最後に(3)それを日本的経営として洗練するには、「大和心」の経営学にする必要があること、「もののあわれ」が理解できる経営者を育てることというところまできています。
私が驚いているのは、(1)経営学、経済学、統計学の研究からはじまり、その限界から、(2)哲学にいたり、最後は(3)日本文学・歴史に到着しそうだということ、これです。
まさに、学問の旅というか。学問は深くて広いです。実務家からは、観念論の旅と言われそうですが・・・
現在、内容が多少難しいので、新書としていかに優しく説明するか、いまその段階に入っています。この本は、私がはじめて新制度派から離れ、経営哲学的な内容の本となります。まだ、いつでるかわかりません。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
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