カントと対決していた岩崎武雄教授のアカデミック・ロマン
哲学者の中でも、私が最強と思うのはカントである。カント哲学を知るには、だれの本を読んだらいいのかといわれると、私は必ず東大教授、故岩崎武雄の著作を紹介することにしている。いまでも、最高だと思う。
特に、好きなのは、岩崎武雄『カント「純粋理性批判」の研究』である。これは、カントの単なる注釈ではない。 解説を通して、カントとの哲学的対決を目指したものと言われている。
このような試みに、学者としてのロマンを感じるのは、私だけだろうか。私も、ドラッカーの本を通して、哲学的対決をしてみたいと思った。これまで新制度派経済学の応用ばかりに目を奪われ、理論的な議論のすばらしさを少し忘れていたので。
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