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2014年7月17日 (木)

グローバル人材とは日本人がアメリカ人的になることなのか?

  グローバルな人材とは何か。日本人がアメリカ人のように英語で活発に自分の意見を語ることなのだろうか?

 

 自分の意見をしっかり表現できない日本人はだめだ。アメリカ人のように、とにかく自己表現する。これが日本人の課題だ。という教育者は多い。本当だろうか?

 

 そうような日本人は、私が知るかぎり、米国では、カリフォルニアでは中国人か韓国人だと思われるように思える。

 日本が世界をリードするには、スーティブ・ジョブスのような優れた個人が必要だという。本当だろうか。

 

 いまの米国の最先端の企業、例えばグーグルはチームワーク志向だ。しかも、ノマド(遊牧民)的な仕事人を求めていない。会社に来ることが従業員の義務であり、しかも会社内ではグループ制だ。

 

 まさに、最先端の米国はグループによるイノベーションや創造を重視している。天才的な個人を求めていないように思える。

 

 日本が米国を目標として、日本でいま求められている人材は、一時代前の米国の姿のように思える。

 

 いま世界が日本に求めているのは、マンガやキャリーぱみゅぱみゅをみればわかると思う。日本的な繊細さや日本的な色合いや日本的なかわいさなのだ。

 

 それを見失ってグローバル化すれば、競争優位を失うことになるだろう。

 

 

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