好きなことをやるために会社を辞めるって?
昨日、偶然、面白いTV番組をみた。いまの若者は「自分の好きなことをするために会社を辞める」というのだ。
ということは、会社に居残る人は好きなことができないということだろうか?特に、一時代前の若者たちは自分の好きなことをしないで我慢して会社に残っているのだろうか。
私は違うと思う。もっとずるいのだ。たぶん、会社組織の中で偉くなると、実は本当に好きなことができるのだ。だからそれまで我慢しているのだ。
若くして会社を辞めて、自分の好きなことをする。本当に好きなことができるのだろうか?形式的にひとりでビジネスすることはできるが、実際には他人とつきあうことなくして、ビジネスはできない。若いときには、実績も力がないので、おそらくやがて他人に使われてしまうかもしれない。もちろん、自分の意見などとうらないだろう。いつもお金の工面ばかり考えることになるかもしれない。
それより、我慢して会社で偉くなった方が好きなことができるかもしれない。有名な企業で偉くなると、多少、わがままのきくだろうし、関係会社の人たちも頭を下げてくれる。
どちらの方法が本当に自分の好きなことができるのか?古い人たちも、実はそれほどバカではないのでは?
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