慶応MCC夕学五十講義を終えて
2日前、慶大MCC夕学五十講での講演を終えてホッとしている。実は、今回、内容がいくぶん地味なので、参加者のみなさんの反応はどうかなあ~と心配していた。しかし、何人もの方から「感動しました」というメールを、直接、いただき、こちらが驚いている。
内容は、論理
また、全国11か所にネットで同時配信ということで、沖縄、大
やはり、日本にはまだ経営の哲学的な議論に関心をもつビジネス・パーソンがたくさんいるのだと改めて確信した。特に、理系出身の方も関心をもってくれたことに、感激している。
米国流の経済合理的マネジメントを追求すると、不条理に陥る運命にあり、それを避けるには「ダイナミック・ケイパビリティ」も必要だが、最後はお金に囚われない「自由意志」が必要であり、それを引き出す人間主義マネジメントが補完的に必要だということ、これが私のメッセージ。
経済合理性マネジメントを追求すると、合理的に正当性や完全安全性やイノベーションを避けることになる。つまり、合理的不正、合理的手抜きが起こることになる。これを論理的に説明できる。
だから、いま政府が若者を煽り、東大や慶大や早稲田の優秀な学生たちが、1,2年生のときから起業家を目指して、一生懸命、経済合理的マネジメントを勉強しているが、そこに何か疑問や、そしてその先に悲しみを感じる。
私の話した内容に関心のある方は、以下をご覧になってください。非常に要領よく、まとめられています。さすが、S部長です。(私の写真が若すぎて、お恥ずかしい)
●慶大MCC夕学五十講
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