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2014年6月

2014年6月28日 (土)

シャープ、執念のイノベーション

     シャープ、執念のイノベーション。すばらしい。液晶を自由な形に作れる技術を開発。

 これは、既存の液晶技術をさらに応用するメタ能力。これは、ウィンターのオーディナリー・ケイパビリティ(現状効率的維持能力:現状を効率的に維持する能力)ではなく、おそらくティースのいうダイナミック・ケイパビリティ(環境適応現状再構成能力:環境の変化に適応しつつ現状を再構成する能力)のなす技か?

 変化の激しい環境の中で、シャープのもつダイナミック・ケイパビリティが鍛えられていたのだろうか? シャープの執念に拍手を送りたい。

   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140618-00000012-rbb-sci

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2014年6月25日 (水)

慶大MCC 夕学五十講での私の講義に関する受講者レポート

 夕学五十講での私の講演内容に関して、以下のような講義レポートが公表されています。関心のある方はぜひとも一読お願いします。

●菊澤研宗の「いまこそ経営に哲学を!」の受講生レポート

https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/TraineeReportDetail.aspx?SGLectureID=740

●講義に関するブログ

http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2014/06/_20.html

今週末は、経営学会でダイナミック・ケイパビリティについて説明し、その後、埼玉経営者セミナーでは、改革の不条理について講演する予定。現在、そのパワーポイントを作成するのに、ものすごく忙しい状況。

W杯で日本が敗退し、世界が遠く感じたが、われわれ社会科学系の研究者の世界も同じ。それでも前を向いて地道に近づきたいものだ。

2014年6月18日 (水)

好きなことをやるために会社を辞めるって?

 昨日、偶然、面白いTV番組をみた。いまの若者は「自分の好きなことをするために会社を辞める」というのだ。

 

 ということは、会社に居残る人は好きなことができないということだろうか?特に、一時代前の若者たちは自分の好きなことをしないで我慢して会社に残っているのだろうか。

 

 私は違うと思う。もっとずるいのだ。たぶん、会社組織の中で偉くなると、実は本当に好きなことができるのだ。だからそれまで我慢しているのだ。

 若くして会社を辞めて、自分の好きなことをする。本当に好きなことができるのだろうか?形式的にひとりでビジネスすることはできるが、実際には他人とつきあうことなくして、ビジネスはできない。若いときには、実績も力がないので、おそらくやがて他人に使われてしまうかもしれない。もちろん、自分の意見などとうらないだろう。いつもお金の工面ばかり考えることになるかもしれない。

 

 それより、我慢して会社で偉くなった方が好きなことができるかもしれない。有名な企業で偉くなると、多少、わがままのきくだろうし、関係会社の人たちも頭を下げてくれる。

 

 どちらの方法が本当に自分の好きなことができるのか?古い人たちも、実はそれほどバカではないのでは?

2014年6月17日 (火)

アカデミックと民間の相互作用、そして不適合

  今月、6月28日、日本経営学会のシンポジウムで、学者向けに「ダイナミック・ケイパビリティ論」について説明する予定。同じく、7月1日に学内でも「ダイナミック・ケイパビリティ」について説明する予定。

   さらに、7月9日には、埼玉の経営者セミナーで「改革の不条理」について講演し、また7月12日には湘南慶友会で「組織は合理的に失敗する」について講演する予定。  

  アカデミック対象と民間の方を対象とする講演が相互になっており、結構、大変。しかし、頭の整理をするには、どれもいい機会。

 実は、いま一番きついのは日本の気候。異常です。

 バークレーの素晴らしい気候に慣れてもどってきた私には、いま相当つらい。体が適応できていないのが、自分でもわかる状態。なんか調子が悪い。なんか気力がない。何かぐっすり眠れない。という感じで困っている。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2014年6月13日 (金)

慶応MCC夕学五十講義を終えて

 2日前、慶大MCC夕学五十講での講演を終えてホッとしている。実は、今回、内容がいくぶん地味なので、参加者のみなさんの反応はどうかなあ~と心配していた。しかし、何人もの方から「感動しました」というメールを、直接、いただき、こちらが驚いている。

 内容は、論理実証主義、ピンカー、カント、ドラッカーなど、決して簡単なものではなかったが、参加者のみなんさの様子を見ていたら、ある程度理解していただけたのではないかと勝手に想像している。時間も予定通り、ほぼぴったりで、終えることができた。

 また、全国11か所にネットで同時配信ということで、沖縄、大阪、そして名古屋からも興味深い質問が来て、本当に、各地で聞いてくださっているのだと改めて驚くとともに感謝している。

 やはり、日本にはまだ経営の哲学的な議論に関心をもつビジネス・パーソンがたくさんいるのだと改めて確信した。特に、理系出身の方も関心をもってくれたことに、感激している。

 米国流の経済合理的マネジメントを追求すると、不条理に陥る運命にあり、それを避けるには「ダイナミック・ケイパビリティ」も必要だが、最後はお金に囚われない「自由意志」が必要であり、それを引き出す人間主義マネジメントが補完的に必要だということ、これが私のメッセージ。

  経済合理性マネジメントを追求すると、合理的に正当性や完全安全性やイノベーションを避けることになる。つまり、合理的不正、合理的手抜きが起こることになる。これを論理的に説明できる。

  だから、いま政府が若者を煽り、東大や慶大や早稲田の優秀な学生たちが、1,2年生のときから起業家を目指して、一生懸命、経済合理的マネジメントを勉強しているが、そこに何か疑問や、そしてその先に悲しみを感じる。

私の話した内容に関心のある方は、以下をご覧になってください。非常に要領よく、まとめられています。さすが、S部長です。(私の写真が若すぎて、お恥ずかしい)

●慶大MCC夕学五十講

http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2014/06/_20.html

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2014年6月10日 (火)

経済合理的マネジメントを追求する若者は不条理に陥ることになる

 昨日、偶然、テレビで東大生をクローズ・アップする番組をみた。為替を扱って短時間でお金を稼ぐ。さらに、大学の2,3年生を中心としたサークルで、株式会社の設立の仕方、いかに合理的に会社をマネジメントするのかなど研究するグループの様子を放映していた。

 その番組は、いまの東大生のすごさを煽っていた。もちろん、このような若者やサークルは、慶大にも早稲田にも一橋にもある。

 

 政府も、いま若者の起業を奨励し、どんどんベンチャーを起こすような社会を形成しようとしている。そして、その先にある手本は、いつものように米国社会だ。

 

 私は、いまでは年をとり、私のいうことはあまり役に立たないのだが、私は若いときに不思議な経験をした人間の一人だと思う。

 

 私は慶大で経営学を学ぶために大学院に残ったのだが、今の優秀な若い学生とは違って、経営実践的な知識はいっさい習わなかったし、研究もしなかった。

 

 なぜか。

 私の指導教授が、そんな経営学の話は後で、自分で勉強すればできる。いま重要なのは、哲学。とくに、科学哲学だと繰り返しいった。これは、若いときに勉強しないとできないし、みんなでやらないと理解できないといっていた。

 実をいうとは、私は経営学が好きで大学に残ったわけではなかった。この科学の哲学が好きで残ったというのが本当のところ。そして、結果は正解だった。

 さて、私は、いま大学の1,2年生で起業家を目指して、日々、実践的な経済合理的な経営知識をマスターしている優秀な学生をみるたびに思うことがある。

 やはり、急がないで、いまこそ知識を深める時期だと。つまり、哲学が必要だといいたい。私の研究では、経済合理的マネジメントを徹底すると、必ず不条理に陥ることになる。つまり、合理的に不正を犯すことになる。この不条理を回避するために、できるだけ早い時期に哲学を学んでほしい。これが私の願いである。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

 

 

 

2014年6月 8日 (日)

バークレーの友人からメールがくると思いだす。

 バークレーの友人からメールがきた。日本は梅雨に入ったようだが、どうかという。そして、米国関連の記事で、グーグルが車を作ってくれる記事を送ってきた。

 

 この3月まで、梅雨のない、いつもさわやかな天候のバークレーに住んでいたことが嘘みたいだ。本当にすばらしい気候なのだ。バークレーは。

 

 そして、米国や米国企業について記事を読み、そしてときどき議論をする。昼は、おいしくないが中庭に席がたくさんあるカフェでサンドイッチを食べる。そして、その後、喫茶店で勉強する。

 

 いまから考えると、夢のようだ。まるで、大学院生のような生活だった。

 

 日本に戻ると、雑用ばかりに追われている。そして、一番憂鬱なのは、天候だ。体調が悪い。どうも体が適応していないようだ。

 

 友人からメールがきて、ふとUCバークレーでの生活を思い出した。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2014年6月 7日 (土)

6月11日 夕学五十講 慶応大学 丸の内キャンパスで講演します

6月11日 夕学五十講 慶応大学 丸の内キャンパスで講演 で講演します。

http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2014/03/15_611_1.html

「今こそ経営に哲学を!」

20世紀初頭に現れた科学主義、そして現在の米国で出現している科学主義の限界を明らかにし、最強の哲学者カントと最強の経営学者ドラッカーについて説明します。

関心のある方はぜひご参加ください。(以下のサイトから)

6月11日 

https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Schedule/LectureList.aspx

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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