デリダの脱構築はおもしろい
いま、通信教育関係で、名古屋に来ている。来る途中に、統計学の本を読もうか、あるいはデリダの脱構築の解説書を読もうか、迷った。結局、デリダにした。
面白い。やはり、私の想像していたことが書いてある。デリダの哲学は、ある意味で弱者の哲学だ。内容は、決して数学的な明晰性はない。しかし、魅力あることをたくさん述べている。
昔の自分なら、一番嫌いなタイプの思想だ。しかし、いまは違う。歳をとったせいか。あるいは、米国でいろいろと体験したせいか。それは、わからない。なんとなく、いまは親近感がある。だから、「経営学の脱構築」ではなく、「脱構築の経営学」といったものを書いてみたいものだ。
しかし、このことは、僕がポストモダン思想が好きだということとは、全然、違う。ポストモダンは、チョムスキーが言うように、いまでもペテン「Charlatan(チャラタン)」だという立場だ。
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