自由とヨーロピアン知の巨人
先週末より体調を崩していたが、現在、かなり回復。この間、時間があったので、久しぶりにE.H.フロムの「自由からの逃走」やハンナ・アレーントなどを少しだけ読んだ。
やはりこのころのドイツ、オーストリアはすごい。すごい人物がたくさんいる。しかも、相互作用している。ドラッカーなどもかかわっており、かつて、フロムとドラッカーは、同じニューヨークの女子大で教えていた。
当時のヨーロピアンは、カント流にいうと、理論理性によって支配されつつあるヨーロッパに対して、いかにして実践理性的世界を守るか。つまり、自由を擁護するかだった。
現在の米国は、統計ソフトを使った実証主義的研究に明け暮れているので、思考停止状態になっている。ここからは、新しい思想は出てこない。完全に理論理性によって支配されているからだ。
ナチスから逃れて、米国にたどり着き、そこに「輝くような自由」をみたかつてのヨーロピアン(知の巨人たち) には、現在の米国がどう見えるのだろうか?
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