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2014年5月 4日 (日)

6月11日 夕学五十講 慶応大学 丸の内キャンパスで講演

   私は、運が悪いと思っていたが、実は運が良くて、二度も米国で勉強することができた。1度目は、まだ若くて何の知識もなく、ひたすら米国経営学に迎合するだけだった。そこには、何の悩みもなかった。楽だったし、楽しかった。

 しかし、今回の2度目は違った。まったく違った。苦しかった。余計な知識が付いたので、米国経営学のScientismに迎合する気持ちにはなれかった。また、傲慢にも、自分の中で日本を代表する経営学者の一人かもしれないという意識もあって、日本人として安易な米国経営学界の科学主義には抵抗したい気持ちになった
 
 しかし、勝てない。英語の壁は厚く、高い。何か間違っているのに、米国経営学の権威の前に立ち尽くすだけだ。それは、アルジェリアからパリにやってきてヨーロッパ哲学の権威の前に立ち尽くしたデリダの気持ちだ。自分を崩壊させないために、彼は「脱構築」という哲学を生み出した。

 私にはそんな才能がないが、哲学的な論文を書いてみた。ネイティブのエディターと議論を繰り返し、ある程度、論文も完成した。しかし、彼から、この論文は非常に面白が、あまりにも哲学的でおそらく経営学分野の米国人は理解できないと思うという感想をもらった。

 このもやもやした気持ちを、6月11日の夕学五十講で、可能なかぎり、明確にお話したい。やはり、日本の経営には、経済科学的なマネジメントだけではなく、人間主義的なマネジメントも補完的に必要となることを。そうでないと、日本企業は「不条理の運命」から抜け出れない。

●夕学50講:関心のある方はぜひともご参加ください。

http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2014/03/15_611_1.html

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