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2014年2月 3日 (月)

科学の限界と哲学の必要性

  昨日は、不条理を解決するためには、ウイリアムソンの取引コスト節約原理やティースのダイナミック・ケイパビリティなどの経済合理的なマネジメントだけでは不十分であり、何よりもカントの自由・自律の原理に基づくドラッカーの人間主義的なマネジメントも必要なのだという講演を行った。

 世界の経営学者は、科学を目指しているようだが、そこには常に限界があり、経営学には人間主義的で哲学的な議論も必要なのだ。

 私が言いたいのは、経済合理的マネジメントを追求すると、適度に手抜きをした方が効率的という不条理に陥ることになるということ。原子力発電所をめぐって、完全安全性よりも程度な安全性の方が経済合理的になるのだ。

 したがって、このような経済科学的なマネジメントでは、原子力発電所はマネジメントできないということ、これである。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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