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2014年2月 5日 (水)

日本の書評と米国の書評

 日米比較はいろいろできるが、書評についてかなり異なっている。日本での書評は、大抵、本を売るための宣伝の一つのような位置づけだ。書評を書いている人が学者であっても、本を批判することはない。

 

 ところが、米国ではたとえばニューヨークタイムズの書評では、評者である学者が本を本当に批判している。そして、その批判に対する著者からの反論もある。このような書評は、ある意味で真剣勝負だ。本を売るとかどうかの問題ではない。その本が本当に読む価値があるのかどうかだ。

 

 とくに、クールグマンなどの書評は厳しいし、サンステインなどの書評も厳しい。しかし、こういった書評でのやり取りは本の質を高めるように思われる。米国から、昨年、日本で売れている経済・経営分野の本をみると、米国から輸入した内容を要約するというようなものが売れているようにも思える。

 

  これはサイクルのようなものだが、その後にくるのは、もう輸入学問はいいから自前の学問を展開してほしいという意見だ。せっかく、野中先生が日本発の経営学を展開したのに、また輸入学問に逆戻りにならなければいいが・・・。

 2年間、米国で経営学分野を見てきたが、そんなにすごい研究はないと思う。小ネタだらけ。

 

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

 

 

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