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2014年1月19日 (日)

留学先は有名大学か並みの大学か

  大学教員には留学制度がある。自由に海外の大学で学べるチャンスがある。しかし、どこの大学へ留学するか、悩む。最近は、受け入れてくれる大学を見つけるのが大変だ。これが、基本的な問題。

  次の次元の問題は、有名大学へ留学するか、多少、レベルの低い大学へ留学する。大抵、次のようなことを想像し、その選択に悩むだろう。

(1)有名大学には有名な先生がたくさんいる。そのような先生は忙しいので、なかなか親密に会うことができず、研究が進まない。結局、帰国後は、有名大学にいったという形で箔をつけることができる。

(2)レベルの低い大学では、それほど有名な先生もいないが、それゆえ先生と親密になれ、実質的に研究が進む。

こうして、研究に重きを置く人は(2)を選ぶかもしれない。しかし、私は絶対(1)だと思う。勉強に関心がある人もない人も(1)がいいと思う。昔、NYU、いまはバークレーにいるが、研究環境が違うのだ。

有名大学にはお金が集まるので、あちこちたくさんセミナーが開かれる。セミナーには世界中の有名教授が呼ばれてくる。たぶん、学会よりも濃い話が聞けるのだ。上位校だけで、グループ化しているのだ。

バークレーに客員できている別の大学の教員にきくと、やはり有名でない大学はお金がないので、そのようなセミナーは少ないようだ。そのような低レベルの世界では、米国での最新の研究傾向を知ることはできない。ひたすら論文を読むだけだ。しかし、やはりセミナーには暗黙知というものが存在するものだ。それゆえ、米国教員ですら、国内留学してくるのだ。

また、有名な先生であれ、そうでない先生であれ、近づけるかどうかは自分次第だ。有名な先生でなくても、自分に力がなければうまくいかないのだ。

こういった理由で、これから留学する人にはできるだけ有名な大学に行った方がいいと勧めるつもりだ。また、米国の大学を卒業したといわれたとき、やはりどこの大学を出たのか、気になるものだ。米国の大学格差は、そうとうあると思う。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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