ダイナミック・ケイパビリティのおもしろさ
バークレーに来て、ダイナミック・ケイパビリティの研究していると、面白いことに気付く。
「ダイナミック・ケイパビリティ」だけを取り出して研究すると、この概念、意外につまらないのだ。簡単すぎるし、別に特別な感じがしない。
しかし、なぜ「ダイナミック・ケイパビリティ」が注目されているのか、あるいはいろんな批判がなされているが、それはどうやって解決できるのか、といったいわゆる「文脈コンテキスト」を知ると、非常に面白い概念だ。
菊澤 研宗: 成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学
最新作です。アマゾンで予約可能になりました。
菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論
最新の戦略経営論です。戦略経営論に関心のある人には、必読です。
菊澤研宗: 改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか (朝日文庫)
拙著『組織の不条理』の姉妹編です。現代の不条理現象を分析しています。
菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版
改訂版です。ほとんど同じですが、少しクールな感じです。
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
2016年2月で5刷となりました。
菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)
ドラッカー、カント、小林秀雄です。
野中 郁次郎: 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
私の論文も掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。
David J. Teece: Dynamic Capabilities and Strategic Management
最近、注目されているダイナミック・ケイパビリティの本
経営哲学学会: 経営哲学の授業
経営哲学の本がやっとできました。面白いですので、ぜひ買ってください。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書)
東電の吉田所長の行動の意味を理解するために、読んでもらいたい。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
キュービックグランドストラテジーについて知りたい人はこれを読んでください。
菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理
私の新著です。読みやすくなっています。関心のある人はぜひ一読お願いします。
NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 上
NHKスペシャルの本
TVでは見れない私のインタヴューが掲載されています。
菊澤 研宗: 企業の不条理
新著です。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
新書『戦略の不条理』をさらに詳しく知りたい人
ガバナンスの比較セクター分析―ゲーム理論・契約理論を用いた学際的アプローチ (比較経済研究所研究シリーズ)
この本の第4章を書いています。 (★★★★★)
週刊ダイヤモンド別冊 歴学(レキガク) 2010年 1/11号 [雑誌]
コラムに、ヴェーバーのプロ倫について書きました。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書 426)
祝!はやくも増刷
孫子、山本七平、クラウゼヴィッツ、リデルハート、ロンメル、ハンニバル、ナポレオンについて解説し、新しい戦略の哲学、キュービック・グランド・ストラテシー(立体的大戦略)を提唱する。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
もうすぐ発売されます。「文庫化のためのあとがき」をぜひ読んでください。 (★★★★★)
神田 昌典: 10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
拙著『組織の不条理』も100に選ばれています。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
祝2刷です。
菊澤研宗: 新著『戦略学』ダイヤモンド社
やっと発売されました。私の新しい本です。この本では、世界を物理的世界、心理的世界、知性的世界に分けて考え、従来の戦略論が物理的世界を対象とするものにすぎないこと、また心理的世界を対象としているのが行動行動経済学、さらに知性的世界を対象としているのが取引コスト理論だとし、何よりも企業が生き残るにはこれら三つの世界にアプローチするような立体的大戦略(キュービック・グランド・ストラテジー)が必要だということを説明しています。というのも、ひとつの世界だけを対象にした戦略だけでは、別の二つの世界で変化が起こったとき、淘汰されてしまうからです。
(★★★★★)
菊澤 研宗: なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか (扶桑社新書 16)
新書『命令違反が組織を伸ばす』の現代企業版です。
こちらの方がやさしく書いてあるので、関心のある人はぜひ買ってよんで見てください。その後で、『命令違反』を読むと、分かりやすいかもしれません。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書 312)
組織内の人間は、ある程度、失敗することが予測できたとても、そこに行かざるをえないことがある。このような失敗を「不条理な失敗」と呼びたい。このような不条理な失敗を回避する最終解決案は「命令違反」である。命令違反は常に悪しきものではなく、良い命令違反もある。そのような命令違反をも扱う新しいマネージメントが必要であることを、太平洋戦争の日本軍を事例にして説明する。 (★★★★★)
菊沢 研宗: 組織の経済学入門―新制度派経済学アプローチ
祝!5刷です。
最新の私の単著です。
取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論をやさしく解説した本、その他、進化経済学、行動経済学、法と経済学、ゲーム理論にも触れていますので、お買得です。 (★★★★★)
菊澤研宗編著: 組織の経済学―業界分析
現在3刷です。
これは社会人学生とのコラボレイトでできた私菊澤のはじめての編著の本です。
新制度派経済学にもとづいて、メディア産業、化学産業、酒類産業、コンサル業界、ベンチャー・キャピタル、ヘッジファンド・・・・・・・・・・を分析しています。
(★★★★★)
デビッド ヴァイス: Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
グーグルには関心をもっています。
Chris Anderson: The Long Tail: Why the Future of Business is Selling Less of More
ローングテールの本です。 (★★★★★)
菅谷 義博: 80対20の法則を覆す ロングテールの法則
ロングテールの法則は話題になっていますが、
私はこの本を未読。
ロングテール戦略行動は心理会計的に説明できると思います。ただし、その行動が成功的かどうかはわかりません。
不条理なコンピュータ研究会: IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ
私の論稿も載っているので、関心のある方はぜひ読んでみてください。不条理のIT版です。 (★★★★★)
小林 秀雄: モオツァルト・無常という事
小林秀雄のモーツアルトの批評は絶品 (★★★★★)
スティーヴン・レヴィット: ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
シカゴ大学の先生らしい本のようです。
Rose Friedman: 選択の自由―自立社会への挑戦
シカゴ学派の総帥、フリードマンの古典。英知にあふれている。 (★★★★★)
リチャード・H. セイラー: 市場と感情の経済学―「勝者の呪い」はなぜ起こるのか
私の好きなR.セーラーの行動ファイナンス、経済心理学の本です。 (★★★★★)
真壁 昭夫: 最強のファイナンス理論―心理学が解くマーケットの謎
行動ファイナスの入門書です。 (★★★★)
ヨアヒム・ゴールドベルグ: 行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論
行動ファイナンスの入門書。非常にやさしく、わかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
多田 洋介: 行動経済学入門
経済心理学の入門書。 (★★★★★)
小林 秀之: 「法と経済学」入門
法と経済学分野の定番、非常にわかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
宍戸 善一: 法と経済学―企業関連法のミクロ経済学的考察
法という制度を経済学的に分析する分野のやさしい教科書。 (★★★★)
キム・クラーク: デザイン・ルール―モジュール化パワー
モジュール組織論を最初に言い出した本 (★★★★★)
国領 二郎: オープン・アーキテクチャ戦略―ネットワーク時代の協働モデル
気になる本です。 (★★★★★)
青木 昌彦: モジュール化―新しい産業アーキテクチャの本質
この本は、最新の組織デザイン論を扱っている面白い本です。 (★★★★★)
ジェイ・B・バーニー: 企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
バーニーの戦略論も大幅に取引コスト理論やエージェンシー理論を取り入れています。ただ少し、中身がだらだらしている感じです。
デビッド J.コリス=モンゴメリー: 資源ベースの経営戦略論
この本は、戦略の経済学に近く、新制度派の諸理論を取り入れています。モンゴメリーの夫が、リソース・ベイスト・ヴューの開発者の一人、ウエルナー・ワーナフェルトだとは知りませんでした。
オリバー・E. ウィリアムソン: 現代組織論とバーナード
これは、ウィリアムソン編著の論文集です。ここには、オリバー・ハートの論文が入っています。ただし、訳にかなり問題あり。
オリヴァー・イートン・ウィリアムソン: 市場と企業組織
ウイリアムソンの初期の取引コスト理論の翻訳です。 (★★★★★)
Sytse Douma: Economic Approaches to Organizations
これ3版ですが、4版がでているようです。この本は、組織の経済学のやさしい教科書です。ただし、所有権理論が欠如しています。 (★★★★★)
エドワード・P. ラジアー: 人事と組織の経済学
人事に関する経済分析の本です。 (★★★★★)
Eirik G. Furubotn: Institutions And Economic Theory: The Contribution Of The New Institutional Economics (Economics, Cognition, and Society)
この本は新制度派経済学を広く網羅していると思います。筆者はドイツ系の学者です。フルボトンは、所有権理論で有名な人です。 (★★★★★)
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、マイケル・ジェンセンの実証的エージェンシー理論の論文集です。エージェンシー理論によるコーポレート・ガバナンス分析に関心ある人は必読です。
Harold Demsetz: The Organization of Economic Activity
これは、デムゼッツの所有権理論の論文集です。すばらしい論文集です。 (★★★★★)
柳川 範之: 契約と組織の経済学
この本は、所有権理論やエージェンシー理論を中心とする最新の研究を非常にやさしく解説した本であり、初心者でも読みやすくなっています。ただし、取引コスト理論の説明はありません。 (★★★★)
ダグラスC. ノース: 制度・制度変化・経済成果
この本は、所有権理論を歴史に応用し、ノーベル賞を受賞したダグラス・ノースの本で
す。ここでは、制度変化について説明していますが、内容はかなり難解でいくぶんもやもやした感じです。しかし、多くのインプリケーションがありますので、ぜひ読んでみる価値があると思います。
(★★★★★)
デイビッド ベサンコ: 戦略の経済学
この本は、取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論を数学をほとんど使わないで比較的わかりやすく説明し、応用しています。数学を使っていないために、逆にだらだらした感じもしますが、上記の「組織の経済学」と併用するとよいと思います。とくに、この本では、企業の境界問題が充実していると思います。
(★★★★★)
ポール・ミルグロム: 組織の経済学
組織の経済学で最も有名な本です。内容は非常に充実しています。しかし、私の個人的な感想からすると、かなり読みづらい本でもあります。とくに、ミクロ経済学にふれたことのない人には、つらい本かもしれません。みんなで一緒に読むことを勧めます。
(★★★★★)
Jack J. Vromen: Economic Evolution: An Enquiry into the Foundations of New Institutional Economics (Economics As Social Theory)
このブローメンの本は、進化経済学をうまくまとめています。現在、進化経済学の研究は、アルチャンのダーウイン主義、ネルソンーウインターのラマルク主義、進化ゲーム論の三つの方向がありますが、これらをうまくまとめています。しかも、ヨーロッパの研究者らしく私の好きなポパーの進化論的認識論についても言及しています。
(★★★★★)
Richard R. Nelson: Evolutionary Theory of Economic Change (Belknap Press)
この本は進化経済学の原点となる本の一つです。非常に有名な本ですが、いまだ翻日本語に訳されていません。私が留学していたニューヨーク大学スターン経営大学のドクターコースの学生が私に奨めていた本です。この進化論の分野は、非常におもしろいので、今後、もう少し研究する必要があると思っています。
Oliver Hart: Firms, Contracts, and Financial Structures (Clarendon Lectures in Economics)
この本は、オリバー・ハートの有名な所有権理論の本であり、契約理論の原点といわれている本です。やや数学的です。契約理論に関心のある人は、この本を避けて通ることができないでしょう。ハートの顔を写真で見ましたが、とてもスマートな上品な感じがしました。彼によると、この分野は数学的に定式化するのが難しい分野で、かなり苦労しているとコメントしていました。このハートの著書に関して、上記のデムゼッツによる批判的書評もおもしろいので、ぜひ併読を勧めます。
(★★★★★)
John W. Pratt: Principals and Agents
この本の中にアローのエージェンシー理論をまとめた有名な論文"The Economics of Agency"が入っています。この論文で、隠れた知識問題としてのアドバースセレクション現象と隠れた行動問題としてのモラルハザード現象が非常にうまく区別され説明されています。
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、実証的エージェンシー理論に関するジェンセンの論文集です。ジェンセンのエージェンシー理論の論文は、よく知られていますが、日本ではそれほど読まれていないのではないでしょうか。この本もじっくりと読んで見ると、エージェンシー理論によって会計、ファイナンス、組織が幅広く分析できることがわかってきます。
(★★★★★)
Oliver E. Williamson: The Mechanisms of Governance
この本は、取引コスト理論をコーポレート・ガバナンスの問題やコーポレート・ファイナンスに応用した論文集です。この本は、非常にインプリケーションが多い本だと思います。 (★★★★★)
ロナルド・H. コース: 企業・市場・法
この本は、取引コスト理論や所有権理論に関するコースの論文集。1937年に、つまり第二次大戦前に取引コスト理論の論文が発表されていたことに驚かされます。また、「法と経済学」という新分野の先駆けとなった論文「社会的費用の問題」の長さにも驚かされます。読む度に、新しい発見のある素晴らしい本です。数学では表せないコースの英知であふれています。とにかく、時間をかけてじっくり読んでみたい本です。
(★★★★★)
岩井 克人: 会社はこれからどうなるのか
この本は非常にいい本です。一度は読むべきです。 (★★★★★)
小佐野 広: コーポレートガバナンスの経済学―金融契約理論からみた企業論
組織の経済学的な議論がまとまっています。 (★★★★)
菊澤 研宗: 比較コーポレート・ガバナンス論―組織の経済学アプローチ
私の本です。 (★★★★★)
Jonathan P. Charkham: Keeping Good Company: Corporate Governance Ten Years On
チャーカムの有名なガバナンスの本
各国のガバナンス・システムが比較されている。 (★★★★★)
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バークレーに来て、ダイナミック・ケイパビリティの研究していると、面白いことに気付く。
「ダイナミック・ケイパビリティ」だけを取り出して研究すると、この概念、意外につまらないのだ。簡単すぎるし、別に特別な感じがしない。
しかし、なぜ「ダイナミック・ケイパビリティ」が注目されているのか、あるいはいろんな批判がなされているが、それはどうやって解決できるのか、といったいわゆる「文脈コンテキスト」を知ると、非常に面白い概念だ。
数年前、ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レヴューで、戦艦大和の特攻をケースにして、取引コスト理論で空気を分析した。この論文をたくさんの人が読んでくれているようで、ありがたい。しかし、どうやって空気の問題を解決するのかをめぐって、もう少し知りたいという人もいる。
結局、どのようにして取引コストと戦うのかということになる。私がバークレーで学んだことからすると、何もしないで「回避」するか、ウリアムソンがいうように制度で「節約」するのか、ティースがいうようにダイナミック・ケイパビリティで「克服」するのかということになる。しかし、これらはいずれもカントのいう理論理性による経済合理的な解決だ。
しかし、これでは空気の問題を完全に解決できない。むしろ、経済合理性を追求すればするほど、空気は黒くなる。これを解決するには、カントがいうように、別の理性、実践理性、自由意志が必要となる。損得計算、取引コストに囚われない能力、この自由意志を経営に持ち込んだのがドラッカーである。
だから、空気の問題を解決するには、やはりドラッカー経営学は必要だと、米国にきて確信した。ドラッカーをめぐっては、もう古いという人いるようだが、古いとか新しいとかの問題ではなく、普遍的かどうかという問題だと思う。経済合理的マネジメントとともにドラッカー的な人間主義的なマネジメントも必要なのだ。
今はどうかわからないが、昔、ニューヨークにいたとき(東海岸)、カフェーに入ると、店員に「stay here or take out ?」と聞かれることが多かった。おわかりの通り、「ここで飲むのか、持ち帰るのか?」ということだ。
しかし、こちらバークレーでは(西海岸)、大抵次のように聞かれる。「for here or to go ?」
私は昔の癖があり、「for here or to go?」 と聞かれると、どうしても「stay here」になってしまう。
ここカリフォルニア・サンフランシスコ・バークレーは、本来なら冬、雨季なのに、まったく雨が降らない。水か減少し、非常事態宣言が出されている。普通でも、雨はめったに降らないが、今年は異常らしい。
サンフランシスコは、暑い印象を持つ人が多いかもしれないが、夏でも涼しいく、冬でも暖かいというのが、本当だ。だから、日本いるときのように、夏だから海やプールで泳ぎたいという気持ちにはならない。
とにかく、過ごしやすく、勉強もしやすい環境だ。日本のように変化がないので、飽きてくるという人もいるが、とにかくすばらしい環境だ。この環境とも、後、2か月でお別れだと思うと、本当にさみしい気持ちになる。
菊澤ゼミについての質問がありましたので、お答えします。
(1)菊澤ゼミでは、他大学や他ゼミとインゼミを行う機会や予定はあるのでしょうか?
回答:これまで、できるだけインゼミを行うように進めてきました。可能であれば、やりたいと思っています。
(2)ゼミ活動において、英語論文を講読する機会はありますか?
回答:毎年、英語の学術論文とはどういうものかを知ってもらうために、
ゼミ初日にゼミ員一人ひとりに異なる英語論文を渡して、期限までに全訳して提出してもらっています。
以上です。
菊澤ゼミの入ゼミ試験に関して、以下の質問がありましたので、
お答えします。
(1)感想文に関して、何かフォーマットはあるのでしょうか?
感想文に関してのフォーマットはありません。
すべて自由です。自分の好きなスタイルでまとめてください。
そのまとめ方を見ると思います。
(2)感想文はいつどこに提出すればいいのでしょうか?
本登録のとき、いわゆる願書といっしょに
提出してください。当日は、私はいませんので、
多分、受け取りはゼミナール委員か代理の人がいる予定です。
(3)面接のときの服装について
面接の服装は、これまでフォーマルな服装で
という条件でやっていたようなので、
今回もフォーマルでお願いします。
(実は、これは就職面接のことも考えてです)
以上です。
大学教員には留学制度がある。自由に海外の大学で学べるチャンスがある。しかし、どこの大学へ留学するか、悩む。最近は、受け入れてくれる大学を見つけるのが大変だ。これが、基本的な問題。
次の次元の問題は、有名大学へ留学するか、多少、レベルの低い大学へ留学する。大抵、次のようなことを想像し、その選択に悩むだろう。
(1)有名大学には有名な先生がたくさんいる。そのような先生は忙しいので、なかなか親密に会うことができず、研究が進まない。結局、帰国後は、有名大学にいったという形で箔をつけることができる。
(2)レベルの低い大学では、それほど有名な先生もいないが、それゆえ先生と親密になれ、実質的に研究が進む。
こうして、研究に重きを置く人は(2)を選ぶかもしれない。しかし、私は絶対(1)だと思う。勉強に関心がある人もない人も(1)がいいと思う。昔、NYU、いまはバークレーにいるが、研究環境が違うのだ。
有名大学にはお金が集まるので、あちこちたくさんセミナーが開かれる。セミナーには世界中の有名教授が呼ばれてくる。たぶん、学会よりも濃い話が聞けるのだ。上位校だけで、グループ化しているのだ。
バークレーに客員できている別の大学の教員にきくと、やはり有名でない大学はお金がないので、そのようなセミナーは少ないようだ。そのような低レベルの世界では、米国での最新の研究傾向を知ることはできない。ひたすら論文を読むだけだ。しかし、やはりセミナーには暗黙知というものが存在するものだ。それゆえ、米国教員ですら、国内留学してくるのだ。
また、有名な先生であれ、そうでない先生であれ、近づけるかどうかは自分次第だ。有名な先生でなくても、自分に力がなければうまくいかないのだ。
こういった理由で、これから留学する人にはできるだけ有名な大学に行った方がいいと勧めるつもりだ。また、米国の大学を卒業したといわれたとき、やはりどこの大学を出たのか、気になるものだ。米国の大学格差は、そうとうあると思う。
統計的実証研究している人は、因果関係と相関関係の違いを知っているが、その意味の違いを理解している人は意外にすくない。だから、自分が設定している仮説が相関関係であると知っているにも関わらず、因果関係として回帰分析で検証しようとするケースがある。
しかし、この行為は科学者としてしてはいけないことだ。二つの関係の意味は全然異なるのだ。因果はAからBへの方向は一方通行であり、その逆はない。「もし人間を火で焼くならば、人間は死ぬだろう」という因果命題はその逆は成立しないのだ。
これに対して、相関関係はAとBの方向性はわからない、両方あるかもしれない。たとえば、「他人に寄付すると、人は幸福になる」という心理学的な命題。この場合、逆もある「人は幸福なので、人に寄付をする」も成り立つ。
因果命題と相関命題はどこが決定的に違うのか。前者は役に立ち、後者は役に立たない。因果命題は予測ができ、相関関係は予測ができないのだ。
因果命題は、論理的に目的手段命題に変換できるのだ。良くない例だが、「人を殺すためには、人を火で焼けばいい」という命題に上記の命題は変換できる。また、上記の因果命題のもとに、いま歴史的資料によると、ジャンヌ・ダルクは**世紀フランスで火で焼かれた。それゆえ、「彼女はそのときに死んでいるだろう」と過去に向かって予測することができる。もちろん、未来にも予測できる。
これに対して、相関命題は方向はAからBもBからAもあるので、目的手段関係が確定できないし、予測することもできないのだ。ある意味で、そんな関係を検証をして何の意味があるのか。しかも、そもそも論理的に検証もできないのだ。
ということで、相関関係を実証する前に、理論的な研究をしっかりして因果命題を発見してから実証研究してほしい。
しかも、因果関係を発見しても実証はできないことを理解してほしい。「カラスは黒い」という命題すら実証できない。なぜなら、この命題を実証するには過去現在未来かつ空間的にすべてのカラスを関する必要あり、それは不可能である。できるのは反証だ。有限の白いカラス、黒くないカラスを見つければよい。
統計で実証研究している人は、反証するように努力しないといけないのだ。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
ヤフーは低迷していたが、現在、かなり回復している。社長はグーグル出身で、グーグルで成功したことをヤフーでも実行している。
その一つが、以下の写真のように社員食堂をタダにしたこと。社員は家族を連れてきてもいいということだ。さらに、グーグルのように、社員は会社にくることが原則となったようだ。
グーグルもそうなのだが、実はこれらの経営・組織の特徴はかつての日本的経営の特徴ではないかと思うことがある。


このブログでは、何度も米国の統計学的な経営学について批判的に述べてきた。統計学を使ったり、数式を使ったりすると、一般人はそれだけですごいということになり、妄信的に信じてしまう傾向がある。まさに、統計や数式は学者の武器なのだ。
しかし、武器も古いと使えないものもある。米国での実証的な経営学研究で問題なのは、使っているデーターが古いのではないかと思われるものもかなりある。経営や経済の動きは非常に速いので、10年前のデーターを使用されると、それは現在のことを反映しているのか?そうとう疑問である。
数年前まで、シャープ、パナソニック、そしてソニーは非常に景気がよかったが、いまではかなり弱っている。また、この10年~15年の間に、ニューヨークのテロ事件やリーマンショックなど、世界の経済や経営に大きな変化を与える事件もあった。
それにもかかわらず、現状について10~15年前のデーターを用いて実証しても?むしろ、それによって実証されると、逆にその仮説は間違っているのではないの?と疑問にさえ思えてくる。
まあ、社会科学の実証というのはその程度のもとだと気楽に考えた方がいいかもしれない。
現実の企業経営者は、私が推測するには、そのような似非科学的な統計にしたがって経営しているのではないと思う。運命、目に見えない力、運といったものと必死に戦っているのだと思う。そのとき、彼らのよりどころになるのは何か。
そんなことも、経営学者は研究すべきだと私は思う。
グルーグルは、最近、米国の軍事用ロボット製作の会社を買収し、東大OBで米国防省主催のコンテストに優勝した会社も買収した。こうしたことから、グーグルはやはり軍事ビジネスへいくのか。あるいは、グーグルはリベラルなので、そのような方向にはいかないという地元の声もある。
しかし、グーグルのセキュリティーは近くにあるロッキード・マーティン社と同じくらい厳しいようだ。この観点からすると、やはりそちらの方向へと進むのか。しかし、グーグルの中でも、アンドロイド部門だけは多少緩やかになっているようで、以下のように近づくことができる。
社内はあまりにも広大なために、社員はグーグルカラーの自転車で移動しているようだ。また、多くの若い社員はサンフランシスコから通勤して渋滞を引き起こすために、最近ではグーグル社員専用のバスが無料で行き来しているようだ。
グーグル社内の自転車:グーグルカラー

菊澤ゼミに関心のある学生が、このブログを見ているのかどうかわかりませんが、ゼミの宣伝をします。菊澤ゼミを再開します。
私のことを一度も見たこともないし、一度も私の講義を聞いたこともないので、菊澤ゼミに入ることはリスクが高いと考える学生も多いと思います。しかし、私のゼミに入ってもそれほど損はしないのではないかと勝手に思っています。
私の専門は経営学です。最近、専門分野が異なるのに、ゼミの内容がいわゆる経営学のようなことをしているゼミもあるように思いますが、私はバリバリに学問としての経営学を長年研究し、かつ観てきました。
学者生活もかなり長いので、非常に広い範囲で経営学を研究しています。
(1)経営戦略論
(2)経営組織論
(3)コーポレートガバナンス論
(4)イノベーション論
いま、私が留学しているカリフォルニア大学バークレー校では
イノベーション論が盛んですね。
(5)日米独比較経営論
(6)経営哲学:CSRも得意です。バークレー校はもともとCSR研究が盛んでしたが、いまは少し廃れていますね。
関心のある学生は、ぜひ菊澤ゼミに来てください。
*****************************************
2014年度の菊澤ゼミの試験について
●提出物
(1)志願書:自分を可能なかぎりアピールしてください。
(2)感想文:菊澤の本あるいは菊澤の論文の感想文
(枚数自由、ワープロで)
●ゼミ試験
(3)面接:15分程度
●募集人数:16名
ー感想文の本ー
菊澤の本や論文は、以下を参考にしてください。
http://k-ris.keio.ac.jp/Profiles/0050/0012179/profile.html#

Google社の前で
気が付くのが遅かった。こんな茶店があるなんて!ダウンタウンバークレーにはたくさんのカフェーがあるが、すごい茶店がある。これまで、ほとんどのカフェーに入った。しかし、2つの茶店は入ったことがなかった。そのうちの一つは、入ろうとしたとき、窓からみると、女性客ばかりで入りづらかったこと。もう一つは、入口を見る限り、狭い茶店のように思え、ゆっくり本が読めないかもしれないと思ったからだ。
その後者の茶店に、昨日、はじめて入った。驚いた。お店は縦に長いのだ。大部屋が3つあり、入口に近い空間はふつうの店と同じだが、次の第二の部屋と奥の第三の部屋は異常だった。特に、第三の部屋には「話をしないように」というようなことが書いてあった。そこに、UCBの学生(だと思う)がみな静かに勉強しているのだ。まるで、図書館のようだ。
実は、今日もその茶店にいった。驚くべき光景をみた。第三の部屋で勉強していると、カップルが話を始めた。そのとき、誰かが「話すのをやめて!」と注意した。その後、そのカップルは外に出て行った。次に、だれかが操作を間違えたのか、コンピューターからビデオかラジオのような音か聞こえた。すかさず、誰かが「静かに!」と注意した。すると、すぐにその学生は音を消した。
私的茶店とは思えない。しかし、勉強はしやすい。すごい茶店だ。ただ儲からないだろうなあ~。昨日、はじめてだったせいか、私がコーヒーを注文したとき、店員さんは少し怖い表情をしていたが、今日は、にこやかだった。私のことを覚えてくれていたように思う。
バークレーのアメリカンなレストランは、日本人の私にはつらい。
「スクランブル」というメニューを注文した。まず、パンの種類をどうするか聞かれる。どんな種類があるの?ときく。イングリシュ・マフィンか、ホール・グレインか、・・・か、・・か、聞き取れない。
次に、卵の焼き方をどうするのか?と聞かれる。スクランブルか、プーレンか、・か・か・聞きとれない。
さらに、ベーコンにるすか、ハムにするか、・か・か・聞き取れない。
結局、聞き取れたものだけを注文した。汗が出た。苦しい。こちらの「SUB WAY」も同じように選択しがたくさんあるようだ。
サンステインとセーラーの「Nudge」を応用してほしい。
明けましておめでとうございます。
今年、3月に帰国する予定です。カリフォルニアの温暖な気候に慣れてしまい、日本の気候に対応できるかどうか、いまから心配しております。
帰国後、みなさまとどこかでお会いできることを楽しみにしております。
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