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2013年12月 9日 (月)

円安と日本企業 ユーロ高とドイツ企業

     現在、米国に住んでいるので、円の動きが気になる。1年間前はまだ1ドル80円ぐらいだった。ところが、今は1ドル103円ぐらい。つまり、この1年で100万円が80万に、200万が160万に、300万が240万になった感じだ。
 

    さて、円安になると、日本の企業が儲かるというのが一般的な意見だが、果たしてそうだろうか。大抵の大企業は、すでに海外に生産拠点をもっているので、実はそれほど効果はないのではないか。また、ドイツの例からもいえる。現在、ユーロ―は1ユーロ140円ぐらいで、非常に高い。それでも、ドイツの企業は売り上げを伸ばしている。
 

   これらのことを考えると、やはり日本企業の問題は内在的な問題のように思える。本質的に、日本の製品は高い。いろんな理由はあるだろう。しかし、ドイツは旧プロイセン+オートリー=ハンガリー帝国関連の東欧諸国を効率的に利用してコストを下げ、さらに強いユーロで原料を安く購入しているのだと思われる。
 

   日本の企業の製品がもう少し安ければ絶対に売れる。最近、米国でも日本のハイテク・トイレの存在が注目されているが、実際にはいまだ米国人はコスト感覚が強く、中国から輸入された安いトイレを購入している。そのため、米国の超有名会社アメリカン・スタンダードは買収された(日本企業Lixilに)。

 もう少し安くして健康志向を前面にだせば、日本のハイテクトイレは爆発的に売れると思う。トヨタのプリウスのように。TOTOとLixilに期待したい。ハイテクではなく、あくまで健康志向で。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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