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2013年12月 7日 (土)

エーリックとサイモンの賭け:リベラルと保守派の論争

    米国では、いろいろ面白い論争がある。1980年に、エコロジストのポール・エーリックと経済学者のジュリアン・サイモンが賭けをした。エーリックは、人口が増加するので、資源は希少化する。それゆえ、5種類の金属を選び、10年後は価格が上昇することに賭けた。サイモンは、人間が採掘などイノベーションを起こすので、供給が増えて、価格は下がることに賭けた。

 エーリックは、外交的で、当時、すでに有名で、テレビにもよく出ていた。とにかく、人口増加を抑止する必要があり、政府は子供用品に高い税金を掛けるべきだと主張をしていた。他方、サイモンは内向的で、大人しく、自殺を考えるほどだった。彼は、人間はイノベーションを起こし、市場が問題を解いてくれると思っていた。

 ちょっとしたことから、両者は論争となり、結局を賭けをすることになった。この両者の議論はアカデミックな世界にとどまらなかった。政治と関係している。民主党のカーターはエーリックに影響され、共和党のレーガンはサイモンに影響された。結果はどうだったか?

 10年後、5種類の金属は50%値下がりし、サイモンが勝った。サイモンの家にエーリックから小切手が届いたのだった。地味なサイモンは、一躍、保守派のヒーローとなり、テレビもはやし立てた。そして、二人はどうなっていったのか・・・これは、本当にくあった話。

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