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2013年11月20日 (水)

「イノベーションのジレンマ」はやっぱり良い本だと思う

  最近、ハーバードのクリステンセンの破壊的イノベーションに関する簡単な記事を英文で読んだ。やっぱり、本は自分で読まないとだめだと反省している。実は、これまで学生に解説してもらって、分かったつもりになっていた。何人かの人から、彼のイノベーターのジレンマと私の「組織の不条理」はにているといわれ、それならば読まなくてもいいかと思っていた。また、イノベーション自体に関心もなかった。そこに、ロジックはないと思っているので・・・

 しかし、面白い。クリステンセンが好きになった。やっぱり、ハーバードはすごい。これぞ、ビジネススクールの教授だと思う。彼の議論や本を読んでいると、統計学を使って科学ごっこをしているのはやっぱり底が浅い感じがする。彼のアイデアや考えはシンプルだが、それゆえにいろんな現象を整理するのに便利だ。

 本に出てくる引用・参考文献も、一流だ。バーナード、ドラッカー、クラーク、レベッカ・ヘンダーソン、そしてドシーのパラダイム論の難しい論文も取り上げている。
 

 しかし、私が何といっても魅かれるのは、彼がある記事でこういったことをいっているからだ。彼は、毎年、ハーバードで世界の最も優秀な学生たちと会い、教えている。しかし、残念ながら、そのうち一部の人たちは不正にかかわり、人生に失敗している。結局、Integrity(品格)が重要だということ。学生の品格をいつも心配しているということ。

 この同じことを言っているのが、あのドラッカー。ドラッカーは、それは学べないといっている。

 

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