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2013年11月15日 (金)

米国経済学会の将来を担う若き学者と科学哲学

     今年のノーベル経済学賞をめぐって、いろんな議論がでた。というのも、新古典派にもとづくファーマと行動経済学にもとづくシラーが受賞したからである。両者の理論は異なっており、同じ現象に対して異なる帰結が導かれることになる。決定的な違いは、両者の人間観だ。前者は人間は完全だと仮定する。だから、資本市場ではバブルは起こらない。これに対して、後者は人間は限定合理的だとする。だからバブルは起こるという。
 

   こういった二人が最高の賞をもらうような学問は「そもそも科学ではないのでではないか?」「経済学は似非科学では?」と他の学問分野から批判された。

 この批判に耐えられなかったのが、ハーバード大学の若き天才教授Chettyだ。彼は、20代で教授、そして33歳でノーベル賞の登竜門ジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞したエースだ。彼は、ニューヨークタイムズで「はい!経済学は科学である」という記事を書いている。
 

 私は、この記事を読んで実はうれしくなった。いや、驚いた。彼は、経済学では天才なのだが、科学方法論に関してはまったく普通の人だったからだ。将来の米国の経済学会を背負う研究者の彼には、横道であったも、「科学哲学」の本を読んでほしかったなあ~と思った。

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