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2013年10月 4日 (金)

特許はイノベーションを乱すか?

  今日は、たぶん非常に注目されている若手女性研究者ハイディ・ウイリアムス の報告を聞いた。いつもなら、あまり人が来ていないのに、今日は席があまりなくて、困った。本当に優秀だ。数学が相当できるようだ。

  話は簡単で、「米国の固定的な特許期間(20年)がイノベーションを乱すか」というものだ。基本法則は、「すべての企業は利益最大化する」だ。米国では、特許申請時と製品化の時期が一致しない。タイムラグがある。そして、特許申請時が20年の始まりとなるので、企業はタイムラグの少ない技術や知識に偏って投資するというものだ。したがって、社会的にみて、非効率的という。

  これを、医療業界のデーターを使って実証しようとする。つまり、製薬会社は、特許申請から商品化へのタイムラグが少ない薬研究に多く投資し、タイムラグが長いものを避けるということ。したがって、「固定的な特許期間はイノベーションを乱す」という結論

  今日は、医療という分野で、さっぱり英語が聞きとれなかったが、彼女は将来有望だということはよくわかった。聞き手のおじさん教授陣は、データーのことばかり、しかもゴネるような質問ばかりで・・・・・・?

  私が思うには、では、固定的な特許期間制度が、なぜいまだに残っているのか?やはり、何か合理性があるのでは?

 

  もう1点、今日はの報告者は因果命題とはいわず、すべて相関命題といっていた。しかし、私は因果命題だと思う。というのも、命題の背後にはカバーリングローとして「すべての企業は利益最大化する」という暗黙の仮定があったように思うから。

 

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