慶応大学菊澤ゼミナールHP

私の趣味

新制度派経済学と限定合理アプローチの本

経営哲学学会HP

« 二つの新制度派 | トップページ | イノベーションセミナー第1回目ウオートンのウルリッヒ教授  »

2013年9月 5日 (木)

経営学への社会学的アプローチの限界

  経営学への社会学アプローチの報告を聞くと、いつも限界を感じる。企業、経営、経営管理的な現象や行動は、どう考えても、コスト、収入、利益などの経済的な要素を抜きにして語ることは難しい。

  社会学アプローチは、そのような要素に依存しないで、説明しようとするので、違和感を感じる。最後の従属変数だけ「利益」などの経済要因を出して経営学分野に入ってくるのだが。(つまり「関係性が高い組織は利益は高い」とか「結びつきが多いと、組織の利益は高い」とか」)。

  しかし、無理があるのでは?といつも思う。利益が高いということは、(1)収入が上昇したか、(2)コストが減少したか、(3)両方起こったか。「関係性が高い」と(1)、(2)、(3)のどれが起こっているのか。・・・・・と分析してゆくと、「関係性」とかいった概念はあいまいなだけで・・・・と考えたりもする。

  社会学が対象としているのは、必ずしも企業ではないので、当然ながら、そのアプローチは組織、共同体、宗教集団などに適しているように思える。

 

  しかし、社会学的アプローチを経営学から遠ざけると、今度は、「経営学と経済学はどこが異なるのか?」という別の方法論的問題が生じる。私は、経営学は経済学の一部でもいいという考えである。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

« 二つの新制度派 | トップページ | イノベーションセミナー第1回目ウオートンのウルリッヒ教授  »

2022年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31