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2013年8月 2日 (金)

ドイツはなぜ困ったEU諸国を助けないのか

    最近、オックスフォード大の教授のドイツについての英語論文を読み、少し感動した。いま、EUの多くの国が苦しんでいる中、ドイツだけはとても経済が良好だ。だから、バークレーの先生もドイツに関心をもっている。
  おそらく多くの人たちは、なぜ一人勝ちしているドイツは苦しんでいるEUの国を助けないのかと思うだろう。私もそう思ったし、クルーグマンも批判している。しかし、そこには日本に似た複雑な事情があるようだ。ドイツは、EUの「リーダー」になりたくないようだ。「良き隣人」で満足してきたのだ。
  もともと統一通貨ユーロ・プロジェクトは、EUを支配するためのドイツのプロジェクトではなく、EUがドイツを抑止するためのプロジェクトだ。とくに、フランス主導の。これによって、ドイツのブンデスバンクのパワーを弱めることができるのだ。ドイツは、日本と同じ敗戦国なので、文句はいえない。だから、戦後、ドイツマルクは西ドイツの唯一のアイデンティティだったのに、ドイツはユーロに参加するかどうか、国民投票することさえ、許されなかった。
  こうした状況で、突然、外部者から、ドイツはリーダーとしてギリシャやスペインやキプロスその他を援助しろといわれても・・・・・・・メルケルは、結局、金だけだせ、というだと思うというのだ。メルケルは、プロテスタントの牧師の娘なので、ドイツが言えるのはみなさんドイツのように努力してくださいということになる。・・・・・・・・米国の共和党のように。
  英語グローバルリスムで、ドイツのことを忘れていたが、日本人もかつてのようにドイツについてもっと勉強すべきだと思った。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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