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2013年6月10日 (月)

なぜ40年前の学者はドラッカーを研究したのか

    いま70歳から80歳代の学者が若いときにドラッカーを研究し、いまは日本でもドラッカーを研究する若い研究者はほとんどいない。なぜか。ドラッカーは科学ではないから。そんなことは、昔の人も知っていた。

   ドラッカーは長生きしすぎた。たぶん50歳以降は自分で本を書いていないのではないかと思う。出版社がかなり強引に書かせたり、代筆していたのだと思う。そして、この後半のドラッカー本にであった人も多いだろう。そういった人は、軽いビジネス本を書く、非科学的な人という印象をもつかもしれない。

 問題は、40年前、50年前の日本の経営学者がなぜドラッカーを研究したのか。話は簡単だ。ドラッカーの本は難しいからだ。相当、難解だ。彼の初期の5冊、6冊は本当に自分で書いているので、難しくて、学者でも理解できる人は少ないと思う。いまでも少ないと思う。

  さすがに、オーストリア、ヴィ―ン出身だ。哲学、マルクス、近代経済学、ケインズ、政治学を知らないと読めない。教養がないと理解できないのだ。『経済人の終焉』『産業人の未来』など、そうとう難解だ。だらか、当時の学者が研究したのだ。この人は何が言いたいのか?何か面白いことを言っているようだ。・・・・・と。

 「ドラッカーなんて・・・・・」と思っている人は、大抵、初期の本当のドラッカーの本を読んでいない。最近の本に騙されているのだ。まあ、物事の本質を見抜けない底の浅い人たちだ。バーナード、ニックリッシュ、ヴェーバー、サイモンの著書と同じくらい難解だ。だからこそ、学者による解説は必要だのだ。

   そんなの学者の仕事ではないという人もいるが、そうではないと思う。解釈を通して、大きな学説に到達した学者は相当いると思う。ヴェーバーも、パーソンズも、シュムペーターも、ヒックスも、サムエルソンも、そしてあの野中先生もそうだと思う。

 

http://meigen.ivory.ne.jp/meiku/arendt.htm

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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